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愛知ソニア〜イナンヌが語るアヌ一族の物語ー5

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2013年02月08日

ニビル星の女神アンツの宮殿

さあこれから、ニビル星についてもう少し知ってもらうことにしましょう。それはまるで、おとぎ話の世界のように聞こえるかもしれませんが、あなた方が想像するような魔法の世界ではありません。どうか想像力をフルに働かせて下さい!

--- イナンナは語る ---
イナンナ:主人公であり、天と地の女王かつアヌ一族の神々の中で最もパワフルな女神。古代バビロニア時代ではイシュタール、翼を持つバードゴデス、リリスとも呼ばれた女神
ウツ:イナンナの双子の兄 法の神。後に女神アヤと結ばれるが、イナンナとは永遠の恋人同士。大洪水後、シッパルがあった場所に戻った彼はエバッバル(輝く家)の神殿を建てて、そこにアヤと暮らした

地球で生まれたイナンナとウツは、成長するにつれて、ニビル星人らしくタイムトラベルも上手くこなすようになっていた。二人は地球を離れて、故郷であるニビル星に遊びに行き、ニビルならではの遊びをしたり、学んだりしていた。アンツは地球で生まれた彼らを常に大歓迎して宮殿に迎え入れてくれた。

アンツの広大な宮殿は、ラピスラズリの床で敷き詰められ、ラピス独特の石に散らばる金が、宮殿中を眩しく輝かせていた。神殿のラピスラズリは、アヌが彼女のために地球から運ばせたものだった。その煌くフロアの上をアヌの孫たちは、はしゃぎまわって遊んだ。イナンナにとってもラピスラズリは一番好きな宝石であった。

美しい深いブルーの光を放つラピスラズリが贅沢に敷き詰められている宮殿の中をそよ風か吹くと、広いホールの長く垂れているカーテンをなびかせて通り抜けていく。そよ風はイナンナの黒いカールの髪をそっと撫でると、彼女は幸福感に満たされたのだった。彼女のブルーの肌が一層輝きを増して紺色の床に映えた。

イナンナは後に地球で落ち着くまでは、アンツの宮殿で過ごしていた。彼女は皆に愛され、美しい世界に囲まれていた。宮殿は、壁などで仕切られていない空間で、広いパビリオンは、地球の建造物のように外側と内側を仕切る隔たりが無かったが、その代わりに目に見えない周波数で空間が分かれていた。そのスペースを彼らはセンサーで感じ取っていた。壁も窓ガラスも必要としないアンツの宮殿の周囲には、様々な種類の庭園が続いていた。

ある庭園には、銀河の隅々から集められた風変わりな植物や鉱物が集められていた。別の庭園には、エキゾチックな花や蝶や鳥がいた。その中には、「プラマチア」とよばれる、不思議な七色の光線を放つ宇宙虫が生息していた。その虫がイナンナの頭の上に止まると、彼女の体全体が七色の光で包まれるのだった。イナンナとウツはそれが面白くて、プラマチアを探しまわったものだった。そんな不思議な珍しい生き物が、アンツの宮殿の庭では見ることができた。

庭園の中には、光と音だけを放つ場所もあった。水の庭園では、美しい水のパーフォーマンスが永遠に続いていた。ニビルの芸術家は、腕と誇りを競いあってアンツの庭園を完成させたものだ。中でもアンツのお気に入りは、なんといっても、金や銀の岩が美しい光線を放つ、宝石の庭だった。宇宙のあらゆる場所から集められた巨大な原石が、不思議な異次元からの光線を放していた。それらの光線をアンツご自慢の特殊な「me(メ)」を使うと、様々なヒーリング効果ももたらしてくれた。きらきらとサファイアが輝く小川もあれば、光線を放つエメラルドの岩もある。強烈な光を放つルビーやダイアモンドの岩肌。イナンナは森の中で静かに座っているだけで幸せだった。

地球からニビルに運ばれたのは、金(ゴールド)だけではなく、ラピスラズリなど多くの鉱石が運ばれてきた。地球のほとんどの宝石は、人間が発見する以前にその多くのものがニビルのアンツの宮殿に運び込まれたのだった。アンツの宮殿以外にもニビル星には、ユニークな場所がたくさんあったが、それらは彼らがまざまな次元からタイムジャンプして得てきたものだった。人工惑星ニビルは、ほぼ完璧に近い環境で創り上げられていた。

イナンナはそんなニビルを懐かしがって、地球でも似たような宮殿の建設に力を注いだ。新しい文明を地球のどこかでスタートさせる時は、必ずイナンナはまず宮殿を最初に建てた。さらに、各宮殿にその地から選ばれたルル(後に誕生する人類の祖先)の女性をオラクル(神官)や、踊り子として迎え入れた。

次回は「アヌが溺愛した女神アンツ」です。


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