転載:# 星の扉(とびら)
先日、NHKで長野の諏訪で7年目ごとに行われている「御柱祭(おんばしらさい)」の番組の再放送をやっていました。
この急坂から柱を落とす奇妙なお祭りについては、以前「古事記」のカテゴリーで「心御柱(しんのみはしら)」について書いたときから気にはなっていたのですが、詳しくは知らなかったのでそのままにしていました。
しかし、今回その古い歴史について知るとともに、そのお祭りにかける諏訪の人々の熱い思いと、今だに受け継がれている「柱」に対する人々の信仰心に感銘を受けたので、私なりに感じたことを書いてみようと思います。
(これを見逃した方は、NHKのオンデマンドで購入すれば1番組210円くらいで見れます。とてもよく出来た番組なので、興味のある方はぜひ見てみてほしいと思います。)
↓
NHKスペシャル 古代史ミステリー「”御柱”~最後の”縄文王国”の謎~」 (49分)
この番組はこういうナレーションで始まります。
~7年目ごとに行われる長野県・諏訪の御柱祭(おんばしらさい)。
これほどの規模の巨木の祭りは、日本のどこにもなく、世界でも例がない。
なぜ諏訪にだけ、この神秘の祭りが、受け継がれているのか?
御柱(おんばしら)とはなんなのか?
その謎をとく手がかりが、次々にみつかった。
はるか1万年前、森の中で育まれた縄文人の祈り。そして、古代の神々の争いと融和の物語。
聖なる年の熱狂の中に潜む、古代史のミステリーに迫る。
NHKスペシャル 最後の縄文王国の謎 (動画は掲載できません)
(以下は番組のナレーションより抜粋)
祭りの1年前
御柱に使うもみの木を切り出す。
樹齢は200年近い。天を突くようにまっすぐ立っていることが、御柱の条件となる。
諏訪大社は諏訪湖をはさんで上社(かみしゃ)、下社(しもしゃ)合わせて4つの社(やしろ)があるが、すべての社の聖域は、4本の柱で囲まれている。
御柱祭とは、その柱すべて(16本)を7年目ごとに建て替える儀式である。
それは、巨木に宿る「神の力」を蘇らせるためだという。
諏訪にはこれ以外にもたくさんの御柱があり、大小の柱を合わせると、数千本とも言われている。
御柱の中でもっとも太い、上社本宮1の柱は長さ18メートル、重さ10トン。
これに御弊持ち(ごへいもち)と呼ばれる人が祭りの間中乗ることになるが、御弊(ごへい)には神が宿ると言われ、最後まで御柱を守る。
最初の日はスタート地点から、8キロ先の木落とし場まで行く。御柱を引く綱の長さは200メートル。
この綱を3000を超える人々が力を合わせ、一本の巨木を引いていく。
かつて諏訪の人々は、7年目の聖なる年には結婚も、葬式も、家を建てることも控えたという。
そして全てを、祭りに捧げた。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
以下は、 諏訪大社 御柱祭 のサイトより、上社の8本の御柱の主な行程を順を追って書き出したものです。
諏訪大社上社 山出し
①日目 出発地点 (上1と書かれたところ)から~
出発地点の綱置場から御柱に綱をつけ、「木落とし」の場所まで人力だけで地面を引きずって運びます。
![曳行マップ]()
4月初めの3日間をかけて、約20kmにおよぶ御柱街道の山出し。
綱置場から、本宮一之御柱をはじめ8本の御柱がいよいよ動きだします。
![あみ置き場]()
途中で「穴山の大曲」と呼ばれる90度の角度をもつ難所を力を合わせて曲がる。(上2の地点)
![穴山の大曲がり]()
②日目 「木落とし」
2日目の難所は、斜度27度の木落し。(上4の地点)
断崖上から御柱の先端が見えます。数万の大観衆を眼下にして「ここは木落しお願いだー」の木遣りのひと声が響き渡ります。
めどでこに大勢の若衆を乗せたまま、御柱は、土煙を上げながら一気に急坂を下ります。
![木落とし]()
木落しを過ぎると、山出し最後の難所、宮川の 「川越し」 です。(上5の地点)
御柱を雪解け水で洗い清める意味があるといわれています。めどでこを左右に振りながら静かに水に入る柱、水しぶきも豪快に一気に落ちる柱、皆ずぶ濡れになりながら川を渡ります。
![川越し]()
川越しを終えた(上社)8本の御柱は、安国寺の御柱屋敷に曳き揃えられ、一ヶ月後、5月の「里曳き」まで待つことになります。 (上6の地点)
~つづく。
先日、NHKで長野の諏訪で7年目ごとに行われている「御柱祭(おんばしらさい)」の番組の再放送をやっていました。
この急坂から柱を落とす奇妙なお祭りについては、以前「古事記」のカテゴリーで「心御柱(しんのみはしら)」について書いたときから気にはなっていたのですが、詳しくは知らなかったのでそのままにしていました。
しかし、今回その古い歴史について知るとともに、そのお祭りにかける諏訪の人々の熱い思いと、今だに受け継がれている「柱」に対する人々の信仰心に感銘を受けたので、私なりに感じたことを書いてみようと思います。
(これを見逃した方は、NHKのオンデマンドで購入すれば1番組210円くらいで見れます。とてもよく出来た番組なので、興味のある方はぜひ見てみてほしいと思います。)
↓
NHKスペシャル 古代史ミステリー「”御柱”~最後の”縄文王国”の謎~」 (49分)
この番組はこういうナレーションで始まります。
~7年目ごとに行われる長野県・諏訪の御柱祭(おんばしらさい)。
これほどの規模の巨木の祭りは、日本のどこにもなく、世界でも例がない。
なぜ諏訪にだけ、この神秘の祭りが、受け継がれているのか?
御柱(おんばしら)とはなんなのか?
その謎をとく手がかりが、次々にみつかった。
はるか1万年前、森の中で育まれた縄文人の祈り。そして、古代の神々の争いと融和の物語。
聖なる年の熱狂の中に潜む、古代史のミステリーに迫る。
NHKスペシャル 最後の縄文王国の謎 (動画は掲載できません)
(以下は番組のナレーションより抜粋)
祭りの1年前
御柱に使うもみの木を切り出す。
樹齢は200年近い。天を突くようにまっすぐ立っていることが、御柱の条件となる。
諏訪大社は諏訪湖をはさんで上社(かみしゃ)、下社(しもしゃ)合わせて4つの社(やしろ)があるが、すべての社の聖域は、4本の柱で囲まれている。
御柱祭とは、その柱すべて(16本)を7年目ごとに建て替える儀式である。
それは、巨木に宿る「神の力」を蘇らせるためだという。
諏訪にはこれ以外にもたくさんの御柱があり、大小の柱を合わせると、数千本とも言われている。
御柱の中でもっとも太い、上社本宮1の柱は長さ18メートル、重さ10トン。
これに御弊持ち(ごへいもち)と呼ばれる人が祭りの間中乗ることになるが、御弊(ごへい)には神が宿ると言われ、最後まで御柱を守る。
最初の日はスタート地点から、8キロ先の木落とし場まで行く。御柱を引く綱の長さは200メートル。
この綱を3000を超える人々が力を合わせ、一本の巨木を引いていく。
かつて諏訪の人々は、7年目の聖なる年には結婚も、葬式も、家を建てることも控えたという。
そして全てを、祭りに捧げた。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
以下は、 諏訪大社 御柱祭 のサイトより、上社の8本の御柱の主な行程を順を追って書き出したものです。
諏訪大社上社 山出し
①日目 出発地点 (上1と書かれたところ)から~
出発地点の綱置場から御柱に綱をつけ、「木落とし」の場所まで人力だけで地面を引きずって運びます。

4月初めの3日間をかけて、約20kmにおよぶ御柱街道の山出し。
綱置場から、本宮一之御柱をはじめ8本の御柱がいよいよ動きだします。

途中で「穴山の大曲」と呼ばれる90度の角度をもつ難所を力を合わせて曲がる。(上2の地点)

②日目 「木落とし」
2日目の難所は、斜度27度の木落し。(上4の地点)
断崖上から御柱の先端が見えます。数万の大観衆を眼下にして「ここは木落しお願いだー」の木遣りのひと声が響き渡ります。
めどでこに大勢の若衆を乗せたまま、御柱は、土煙を上げながら一気に急坂を下ります。

木落しを過ぎると、山出し最後の難所、宮川の 「川越し」 です。(上5の地点)
御柱を雪解け水で洗い清める意味があるといわれています。めどでこを左右に振りながら静かに水に入る柱、水しぶきも豪快に一気に落ちる柱、皆ずぶ濡れになりながら川を渡ります。

川越しを終えた(上社)8本の御柱は、安国寺の御柱屋敷に曳き揃えられ、一ヶ月後、5月の「里曳き」まで待つことになります。 (上6の地点)
~つづく。