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【病人を捏造する医学会】日本の「血圧基準値」の不思議

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転載:薬をすすめない薬剤師 関 さゆみ 

2015年2月

  寒い日が続きますね。寒いときは血圧は高くなるものです。しかし、クリニックや病院では、冬になり血圧が高くなると、降圧剤を増やします。身体は、寒さから身を守るために、血圧を上げて対応しようとしているのにそれを薬で阻止するって変ですよね。 

  今回は、日本の血圧基準値の決め方はおかしいというお話しです。 

【猛反対された「新基準値」】 

  日本人間ドック協会が2014年4月に発表した「新健康基準値」が、各関連医学会からの猛反対でトーンダウンしてしまいました。 

  血圧に関して言えば、「最高血圧147/最低血圧94」と150万人の調査からはじき出した基準値に日本高血圧学会などが、猛反対しました。それまでは「130/90」以上は高血圧とされていましたから、新基準を認めてしまっては、健康な人を病人として、薬を処方してきたことになりますので認めるわけにはいきません。また、新基準値では患者様は減ってしまい、病院経営や製薬会社の利益が減ってしまいますものね。 

【年齢や性別を無視した基準値】  

  日本高血圧学会の「基準値」は世界共通にはほど遠く、日本人間ドック協会の「基準値」の方が世界共通に近いのです。   

  日本高血圧学会の基準では、50歳でも80歳でも、女性でも男性でも、130を超えると高血圧とされてしまいます。   

  アメリカでは血圧の基準は60歳で150ですから、年齢+90の昔の基準値です。   

【185でも血管は破れない】 

  アメリカでは救急医療の現場で用いられている基準値では、最高血圧が185まで上がっても大丈夫となっています。(The New England Journal of medicine権威ある雑誌)

【無視された「全国70万人調査」】 

  2004年に発表された、日本人を対象とした大規模調査では、「年齢+90」におおむね一致したのです。 

 この調査は、各専門領域の学会から猛反対されてしまいました。 

【高齢者はある程度血圧が高いのは当たり前】 

  最も血液を必要としているのは脳ですが、脳は心臓よりかなり上に位置しています。日中起きている時には、重力の影響が出ますので、かなりの圧をかけないと血液が脳まで送り届けられないのです。 

  脳に必要な血液が届けられないと、めまい、貧血、ボケ、ひどい場合は脳梗塞になってしまうこともあります。 

【加齢で血管は硬く】 

  高齢者の血圧が上がるのは自然なことです。年齢を重ねていくに従い、血管は硬くなってきます。これは動脈硬化とは違います。血管の細胞が老化に伴い糖化し硬くなっていくのです。硬い血管に血液を流すには、ある程度の圧が必要になります。 

参考文献 

 「血圧147」で薬は飲むな 大櫛 陽一 小学館

 


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