2014年1月19日
Messages from our SELF – Unconscious Part 2
1-19-14
http://www.suzanneliephd.blogspot.co.uk/2014/01/1-19-14-again-we-take-moment-to-review.html
私達の真のセルフの光に到達するこの長い旅の入口を、もう一度見返してみましょう。この旅路を出発した頃私達は誰だったのでしょう。何をしていたのでしょう。それを思い返すと、この道にはたくさんの階段があったことに気づきます。
階段
私は目覚める。それとも眠りに落ちたのだろうか。私は階段の踊り場にいる。上に上がる階段の方は明るく、ぼんやりとしている。下に行く階段は暗くて、はっきりした形で見える。
私の上の階段を見ると、愛がキラキラと煌めいていて私に上っておいで、と呼びかけている。でも上ろうとすると、私の中で引っぱられるような衝動が起きる。やっぱり階段を下りようよ、と。振り返って下の階段の方を見ると恐れが出てきてハートが寒さに震える。
「どうして私は下に降りて行きたいんだろう?」 自分に問いかける。
「それは、あなたが下にいたからよ。」 その声は私の上でキラキラしている愛の光から聞こえてくるようだ。
「もし私があそこにいたんだったら、」 私は尋ねる。「どうして戻りたいの?」
「戻る必要はありませんよ、」 その声は風のように私のハートの中に流れてくる。「あなたはそこから離れたことがないもの。」
「えっ、それはあり得ないでしょう。私はここ、この階段の上にいるもの。」
「でも、あなたは他の階段の上にもいますよ。一人の『あなた』がいるでしょう。実際にはたくさんいます。全ての階段の上に『あなた』がいます。一段一段が各次元、つまり存在プレーンの象徴なのです。」
「私の断片がそんなにたくさんいるなら、私にはどうしてそれがわからないの?」
「あなたの下の階段から引っ張られているのがわかりますか?」
「ええ。わかります。」
「それは、低次元で自分を見失ったあなたのセルフの一部が引っ張っているのです。どのあなたも、自分は一人だと思っているから見失ってしまったのです。その自分を、あなたはまだ解き放っていません。だからあなたは自分をたった一人だと信じ込んでいるのです。」
「自分を見失ってしまっているのに、どうすればその自分を解放できるの?」
「まぁ、あなた。あなたは見失ってはいませんよ。高次の声を見つけたでしょう。私を見つけたでしょう!あなたの中の、『自分を見失った』あなたの断片があなたをこの階段を上らせているのです。他に何か道はないか、探るためにね。いま、見つけたのですよ。さぁ、戻って。ほかの自分たちに、このことを伝えてください。」
「ねぇ、行かせないで。下がどんな所か、いま思い出したの。私、ここにいたい。」
「あなたはそこにずっといます。これまでいた所にもずっといるのです。あなたは移動するのではなく、拡大するのですよ。」
「拡大?」
「ええ。いま、あなたの気づきは単一点しかなく、そこから自分を見ています。その気づきを広げて、全ての階段上に自分が一人ずつ立っているのを想像できますか?」
私は目を閉じ、想像力を働かせる。私はいつも鮮明に想像することができる。あ、いるいる。全ての階段に一人ずつ立ってる。どの人も、立っている階段と同じだけの光、密度をもっている。みな、全然違ってる。けれど、みな何か同じものを持っているみたい。
「そうですよ」 私の思考に、その声が答える。「みな、一つの意識からきています。あなたと私も同じなのがわかりますか?」
この賢明で愛に溢れる声と自分が同じだと想像するのは難しそう。でも目を閉じて、繋がってみようとする。初めはただ私の下の階段からやってくる疑念や嘲り、恐れだけしか知覚できない。でも徐々に、私の上の階段からやってくる愛やサポートがキラキラ輝いているのも感じ始める。
これを感じていると、私の意識と知覚がどんどん拡大し始める。輪ゴムのように引っ張られてゆき、もうギリギリまできている。どんどん強張っていき、もうそのキツさに耐えられない。
そして突然、パチン! 私はわかった。私はあの愛に溢れた声、自分を導いてきた声だ。私は恐れと疑念で引っ張る力。一つ一つの階段にいるのはどれも私だ。実際のところ、私は一つ一つの階段。これらを創りだした想像も私。全ての中にいる全ては私だ。
「そうです」 愛に溢れる声が全ての人、全ての階段、全ての次元から響いてくる。「私達は多次元の存在です。単一意識から多次元意識へ、私達の拡大によって私達は自分が何者なのかを知ることができるのです。」
私達は本当は何者なのか。それに目覚めれば、無意識マインドの影に入ってゆく勇気も出てきます。
影の池
私は振り返って立ち去ろうとする。けれど、一歩踏み出すと、ここにいなければいけないことがわかった。池の中に何があるのか見えなかったら、感じとろうとすべきなのかもしれない。もしかしたら実際に池に入ってこの黒ずんだ水に自分を浸すべきなのかも…
濁った水の中に入ると考えただけで身がすくんだ。ちょっとでも身を守るために服を着たまま入るのがいいかな?それとも生まれたままの姿、裸で入るべき?…
答えはわかっていた。外的に保護することなく、池の底を直視しなければならない。濁った池に入るだけの勇気さえあれば大丈夫。勇気は私の核の奥深くにあった。闇と、闇に隠された秘密に直面するために私を守ってくれるのは勇気だけ…
決心が鈍らないうちに服をすばやく脱いで、この不吉な池に飛び込んだ。息をとめてすぐに池の底まで潜った。腕をかいて探る。まだ目を開けたくなくて…
池の底に触れた。潜ったままでいるためには、まだ十分肺に酸素がある間に目を開けなければ。開いた目に、泥や汚れが見えてくる。でも、あれ…あそこにあったのは何だろう?
腐敗物だらけの所で、何か金色のものが輝いていた。あれを助けないと。そう思った。あれは、ここにあってはいけないものだわ。この金色のものは、そこら中の泥とは別物だ。
金色の輝きのところまで泳いでいき、表面についた泥を拭いた。黒ずんだ泥が水の中で浮かんで、またこの金色の物体に覆いかぶさろうとする。水面まで持って上がろうと思ってその宝物に手を伸ばすと、すばやく池の底に持っていかれた。私は何度も引っぱったけれど、ちょっとも動かなかった…
ついに私は沈泥が積もった池の底に立ち、しっかりと力を込めてその金を離そうとした。足のつま先はドロドロした泥にぐちゃっと入ってゆき、私がもがくほどに水中に泥が舞った。目がやられないように目を閉じたまま、池の底に足を踏ん張って金色の物体を引っ張った…
何をしても微動だにしない。もう酸素ぎれだ。泥だらけの池の底に隠れていたこの宝物は諦めるべきだろうか?私はしばし静かに立って、金色の物体を掴んでいた手を離した。すぐさま、ぬかるみの中に沈んでいった。
汚い水の中で、ほんの僅かな光だけが輝いていた。私にはあの宝物を取り出すことはできないのだと気づき、恥辱を感じた。その時思い出した。私は水を「感じる」つもりで入ったんだった。ええ、いま感じている。恥辱感、罪悪感、何より恐れを…
恐れは全ての岩に、池中の全てに原子レベルまで充満していた。あの美しいものも解放できないのは無理もない。もがくのをやめると、水中に散っていた泥が私の上に積もっていった…
泥が私の肌をゆっくり這い回る。その感覚は、黒い池の外で感じていた感覚を呼び起こした。だめ!ここから、そして私の中に生じたこの感覚から抜け出なければならない。宝物を救い出すことはできなかった。泥だらけの底に置いていかなきゃ…それに、もう息がもたない。水面に戻らなきゃ。逃げ出すことを考えると心地よく、それが必要なことのように思えた。安心感と悲しさが入り混じったまま水面まで泳いで戻った。泥から自分を解放できるという安心感、そして隠された宝物を解放できなかった悲しみ…
私の頭が水面から浮き出て、冷たい雨が私の顔についた泥を洗い流してくれた。池の縁まで泳いでゆき、岩の上によじ登った。そこに立って、優しい雨が私の身体を洗い流してくれるままに身を任せた。肌にあたる新鮮な水の感覚のお陰で私は生き返り、落ち着いていった…
池の泥は簡単に落ちた。元々、私のものではなかったから。その時気づいた。あの池の腐敗物は、私が一時的にしょい込んでいたもの、一時的に味わっていたものなんだって…
もう一度池を見た。今は、すこしクリアに見えた。私がかき回した泥は、また水底に沈んでいった。そこにとらわれたままの金の欠片を思い出した。どうしたら解放できるんだろう?
またこの泥だらけの池に入って一番底まで潜っていかなければならないだろう。体が泥まみれになっても自分のピュアさを覚えていられるだろうか?泥の底に埋もれたあの金の欠片を見つけ出して水面まで持って上がれるだろうか…?
「ええ。」私は太陽に向かって叫んだ。太陽は雲の間から姿を現している。「何が埋もれてしまっているか、私は見つけ出すわ。埋もれ、忘れられてしまったものは見つけ出し、戻さなきゃ。」
「偉大な価値あるものが、闇の底に埋もれている。私、それを取り戻すわ。」
翻訳:Rieko