Indra Jatra kicks off
転載:http://tankyu.hatenablog.com/entry/20070708/kumari
クマリといえば、このカトマンドゥに、諏訪大社の御柱祭とそっくりな祭があることで知られている。
また、カトゥマンドゥにも諏訪大社にも「生き神」が存在する(した)ということでも共通している。
詳細は前述の『聖地巡礼ファイル』で書いているので、そちらを読んでください。
御柱に似ているというネワール族の祭りは、インドラジャトラをはじめとして3つあるが、特にインドラジャトラが酷似している。
諏訪とカトゥマンドゥの祭と生き神を比較すると、以下のようになる。
諏訪市立博物館で上映されているビデオでは、「松の木を曳いてきて里に立てる祭り。見立て、伐採、曳行、川越し、柱立てとまさに御柱祭と同じ」と紹介されている。
誰がどう見ても、両者は酷似しているのだ。
関心がある方は、諏訪大社に参拝されることがあれば、上社本宮の前にある諏訪市立博物館に寄れば、インドラジャトラの映像を見ることができる。
ほかにもこの博物館には、薙鎌(なぎがま)などの御柱祭に関係した資料が豊富で、一見の価値ありです。
だが、これをもって御柱とインドラジャトラ、大祝とクマリを無理やり結び付けようとは思わない。
クマリの風習は比較的近代(18世紀?)に始まったとも言われているし、ネワール族が海を渡って諏訪の地にたどり着いたとかいう可能性は、いまのところはわからない。
少なくともいえることは、柱建て祭は世界的に広く見られるものであり、特にインドから東南アジアにかけて残っている。
両者の民族が直接つながらなくても、そのルーツとなった民族や文化は、どこかで共通するものがあったのかもしれない。
Indra Jatra