AFP=時事 1/19(木) 18:37配信
米ニューヨークで、ドナルド・トランプ次期米大統領に抗議するデモのためにニット帽を編む女性たち(2017年1月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領の就任式を20日に控え、全米数千人の女性たちが編み物にいそしんでいる。就任式翌日に首都ワシントン(Washington)で行われる、トランプ氏への大規模抗議デモのための「猫耳ニット帽」作りだ。
【動画】「猫耳ニット帽」でトランプ氏の女性蔑視発言に抗議
米ニューヨーク(New York)で活動する女優のウェンディ・ピース(Wendy Peace)さんも、その1人。生まれて初めて編み物に挑戦している。「ただの抗議ではなく、行動を起こそうという呼び掛けだ」と話す。
猫耳付きのピンク色のニット帽は、その名も「プッシーハット」。「かわいい猫ちゃん」を意味する「プッシーキャット」という言葉と、「女性器」を意味する俗語「プッシー」を、あえて掛けた。トランプ氏が過去に口にした「プッシーをまさぐる」という女性蔑視発言に対する抗議の意味が込められている。
「女性の行進(Women's March)」と名付けられたデモに備え、既に6万個以上のプッシーハットが完成した。当日までには、さらに数千個が用意できる見込みだ。製作に参加している女性(68)は、「1個だけならだたの珍しい帽子だが、10万個ならムーブメントを起こせる」と語った。それだけでなく、編み物には不安を和らげ、怒りを鎮める効果もあるという。
この「プッシーハット・プロジェクト(PussyHat Project)」は、カリフォルニア(California)州在住の女性2人が、デモに向けた「皆でできるユニークで視覚的な主張」としてインターネットに帽子の編み方を投稿したことから始まった。
デモには、ポップ歌手のケイティ・ペリー(Katy Perry)さんや女優のジュリアン・ムーア(Julianne Moore)さん、歌手のシェール(Cher)さんらも参加する予定。参加者らは、トランプ氏の共和党政権が女性の権利を縮小させる懸念があるとして、怒りの声を上げたいと述べている。【翻訳編集】 AFPBB News
最終更新:1/19(木) 19:45