サンケイスポーツ 1/17(火) 19:50配信
NHK全国合唱コンクール・小学校の部で金賞を受賞した東京・日野市立七生緑小の児童の歌声に、しきりに目頭をぬぐった東京都の小池百合子知事(写真:サンケイスポーツ)
東京都の小池百合子知事(64)が17日、公の場で涙ぐむ一幕があった。
この日は朝から都庁で台湾の頼清徳・台南市長や、計17カ国のアラブ外交団の表敬訪問を受けるなど、終日忙しい公務をこなした小池知事。最後に訪問を受けたのは、今年度のNHK全国学校音楽コンクール・小学校の部で4年連続金賞を受賞した東京・日野市立七生緑小の合唱団の児童たちだった。
校名に合わせたそろいの黄緑色のシャツ姿で現れた子供たちに、「まあ緑ね!」と自身のイメージカラー「百合子グリーン」を重ねて笑みを浮かべた。ところが、夜ごと台所を抜け出し、一生懸命空を飛んで、砂漠の花に水をやりに行く「ヤカン」の姿を歌った合唱曲「未確認飛行物体」の歌声が披露されると、感極まったように何度も目元をぬぐった。
「本当に感動しました。ヤカンが空を飛んじゃって、最後は砂漠に花が咲く。これからも歌で地域を明るくしてください。本当に素晴らしい。涙が出ちゃいました」と声を詰まらせて拍手を送った。
都職員も「見たことがない」と驚いた小池知事の涙だったが、2020年東京五輪・パラリンピックの開催費用や、豊洲市場移転問題、今夏の都議選など新年も難問や攻防がめじろ押しの都政。それでもこの日ばかりは心洗われるような子供たちの歌声に、小池知事は退庁時にも改めて「感動しました」。笑顔で余韻に浸っていた。
最終更新:1/17(火) 20:01