日本テレビ系(NNN) 1/9(月) 22:50配信
腐敗撲滅キャンペーンを進める中国の習近平指導部は、すべての公務員を捜査対象とする新たな国家機関を設置し、規律強化をさらに進める方針を確認した。
中国共産党の中央規律検査委員会によると、去年、汚職などで処分されたのは、習近平指導部が発足して以降最も多い41万5000人で、閣僚級の幹部は76人に上るという。
会見では、また、腐敗撲滅に向けて新たに設置する方針の「国家監察委員会」について、捜査対象が政府や裁判所のほか、教育機関や医療機関など、すべての公的機関に及ぶことも明らかにされた。
これまでは、中央規律検査委員会などが党幹部などの汚職摘発を進めてきたが、様々な機関に分散していた権限を新たな機関に統合して、汚職摘発の網を国家全体に広げる狙い。
習指導部にとっては強大な権限をもつ機関の設置によって、秋の党大会での2期目の体制づくりを有利に進めたい狙いもあるとみられる。
最終更新:1/9(月) 23:05