11/25(金) 18:42配信 時事通信
東京都の小池百合子知事は25日の記者会見で、毎年度の予算原案に慣例的に盛り込まれていた200億円の議会向け予算枠(政党復活予算)を、2017年度予算編成から廃止する方針を明らかにした。
議会各会派からの要望については、予算編成過程で聞き取りをする場を新たに設ける。小池氏は「予算編成権は知事にあるので、それを確認しつつ、議会の皆さまの声を聞かせてもらう」と強調した。
これを受け、都議会自民党の高木啓幹事長は「事前に何の説明もなく廃止するのは、議会軽視と言わざるを得ない」と抗議のコメントを出した。
政党復活予算は、議会各会派が業界団体などからの陳情を受けて配分を決める「聖域」。都は例年、年明けに予算原案を公表するが、政党復活予算は金額が示されるだけとなっている。小池氏は「プロセスをオープンにする。予算編成の伝統とされてきた部分を大きく変えるのが一つの都政改革だ」と述べた