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「 “人生90年~100年時代をどう生きるか”

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2016年10月17日

はじめに
これまで、IHIでの会社勤めや、中小企業診断士をしてきた。今、全く畑違いの高齢社会エキスパートとしての活動を始めたのは、社会の為になるのであればと思ったから。東京大学高齢社会総合研究機構の研究に参画し、自らがモルモットとなって、半年に1回、認知機能検査、身体能力テストを受け、加齢によって普段の生活がどうなっていくのかというデータを提供している。



☆ 超高齢未来の姿
1 世界と日本の高齢化
●日本の高齢化は世界最高水準 ・・・ どれくらいでしょうか?
●世界最速のスピードで進んだ日本の高齢化 ・・・ 各国との比較



2 長寿化・少子化と人口減少
●「寿命革命」と「人生90年時代」の到来 ⇒「人生100年時代」も・・・
●高齢化を加速させる出生率の低下
●人口減少を伴う超高齢未来



3 超高齢未来の変化の特徴
●後期高齢者の増加~「高齢者の高齢化」
●高齢者の独居、高齢者のみの世帯の増加
●都市部の急速な高齢化(限界集落化)
● 高齢者多死社会
● 高齢者市場の拡大



☆ 超高齢未来の課題
1 超高齢化未来に向けた2つの大きな課題
● 「長寿時代にふさわしい個人の生き方の変革」
~人生90年時代の人生設計(個人の課題)
● 「社会システム全体の変革」
~安心で活力ある超高齢社会の創造(社会の課題)

2 個人の課題・・・求められる人生設計力
● 60歳以上の男女の悩み・・・2012「国民生活に関する世論調査」(内閣府)より)
●健康、介護、お金のことがとても心配
・自分や配偶者の健康や病気のこと(77.8%)
・自分や配偶者が寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態となること(52.8%)
・生活のための収入のこと(33.2%)
     ▲すなわち「老後生活に対する不安」最多・・・長生きがリスク

● 高齢期の健康度(生活の自立度)の変化パターン
・・・全国高齢者20年の追跡調査結果(総数=6000)            
<男性> 3つのパターン <女性> 2つのパターン ・・・


 

☆男女合わせると、約8割の人たちが「人生第4期」に入る70台半ばから徐々に衰えはじめ、何らかのサポートが必要になってくる。詳細に分析すると;
☆約8割の人は、要介護か認知症というイメージとは異なり、何らかの病気や身体の不具合を訴えながらも、多少の助けや自らの生活上の努力や工夫があれば、普通に日常生活を続けることができるということがいえる。
◎ 社会においては、こうした高齢期の特に後期も視野に入れた形で医かに安心して快適に生活できる環境を整えることができるか、その課題に向けた取り組みが進められることが期待される。



☆まとめ  「超高齢未来を生き抜くポイント」

3 社会の課題・・・安心で活力ある超高齢未来へ
●社会保障制度の充実
国民皆年金制度(1961年制定)・老人福祉法・老人医療無償化・ゴールドプラン・新ゴールドプラン・介護保険制度(2000年) ・・・世界で最も充実した制度である。
★ 財源面では極めて厳しい状況
2010年度:年金―52兆円、医療-32兆円、介護-7兆円  
    今後も毎年1兆円規模で増加すると予測されている
     少子高齢化が影響
・ 1990年:1/5.1人 
→2010年:1/2.6人 →2030年:1/1.7人
⇒2050年:1/1.2人(予測)
●労働力/国力
少子高齢化による現役世代の減少はGNP(国民総生産)縮小に影響(総務省‐2013年3月末現在の住民基本台帳)       
・総人口:126,393,679人
(▼266,004人 4年連続減少・・・今後も)
・労働力人口:78,950千人(2001年は85,620千人)
・ 国力維持のためには、いかに労働力人口を維持し需要を確保するか。
●地域資源の老朽化・・・社会インフラの維持(例えば、高速道路では首都高速の揺れはひどいし、笹子トンネルの落盤のような現象が今後増えると思われる)
●人と人とのつながり・・・無縁社会化の回避
●高齢期の世代内格差・・・低年金/無念金高齢者の増加、高齢女性の貧困



1. 超高齢未来の可能性
1. 基本スタンス:
・課題は「可能性」
・「危機感」の共有
・「共通の価値観と協働」の必要性
2. 課題解決の担い手「ジェロントロジー」
     Geront(ギリシャ語で老年学。加齢学)+logy
3. 課題解決に向けた方向性
* 「高齢者社会対策大綱」・・・6つの視点
* 2030年超高齢未来に向けた産業界のロードマップ

1. 長寿時代の理想の生き方・老い方
●長寿時代の高齢期 3つのステージ
1. 自立生活期・・・人生の「可能性」が拡大 
アクティブな「多毛作人生」の実現
2. 自立度低下期・・・誰もが緩やかに老いる 後期高齢期の生活の充実を
3. 要介護期・・・最後まで自分らしく老いる生活の実現を(Aging Place)
“住み慣れた地域・自宅で最後まで自分らしく生きる”



●サクセスフル・エイジング
●重要なのはQOL(生活の質)



☆ 高齢者の活躍の仕方
・就労…教育を受けてきた人の能力を生かした形のもの
(シルバー人材派遣に代表されるような植木の管理や駐車場の管理という仕事だけでなく、現役時代の仕事を活かせる職業)
・社会参加…子どもの見守り(下校時のガード役)等、やってみると面白い。
・生涯学習

☆ 高齢者の生活と課題…下記の事項を今から考えておく必要がある。
・住まい
・移動   
・暮らしとお金   
・制度とサービス   
・社会関係
・ヘルスプロモーション  
・認知・行動障害



以 上


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