2015年10月16日
悪習慣というのは、それがどのようなもので、どう正すべきかと考えはじめますと、たちまち迷路に入ってしまいます。
正しい念、正しい意を保ち良き習慣を為すには、次のような時にどう意識するかで決まります。
人間の根本的な欲望を凌駕することがすべてに通じます。
まず、空腹時に空腹を思わない。
空腹の痛みは飢餓の仕業です。その証に多食は腹痛を伴います。
目で食べ、舌で食べ、念で食べることを日常としています。
これがまさに悪習慣です。
目で食べ、舌で食べ、念で食べることを日常としています。
この欲が生ずるのは、まさに「飢餓(きが)の魔(魔性の別人格)」によるものです。
目、耳、舌を正しく用いることは正しい念にあります。
悪習は、自分の敵手にして大敵です。
引き下がって懈怠(おこたる)すれば、それはもう自暴自棄の兆しとなります。
一刹那(瞬間)に怎麼(そもそもの意)の結果を生じます。
もし退縮すれば、数多の六賊を忽ちに生じて、錯誤、妄動の原因を為すことは明白です。
※六賊~眼・耳・鼻・舌・身・意の(六の感覚器官)を賊に喩えたもの。六根は色・声・香・味・触・法の外賊をいざない、貧・瞋・痴のの内賊を働かせる媒介となるところからいう。
飴一粒、菓子一片、茶水一杯を侮るのは、餓鬼の謀り事です。
天下を揺るがすほどの一穴です。
微細に観極めて、正意を決して断ずるべきです。
悪習慣を改める極意は瞬間にあります。
一刹那(瞬間)に怎麼(そもそもの意)の結果を生じます。
Deshi A
Blog 道 より転載