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ナシーム・ハラメイン その3

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2014年11月10日 太古の人々が所有していた超テクノロジー”黒い太陽”



「ブラックホールのことをいっているのですか!?」と、私は当然彼にたずねました。すると彼は、“yes!”と答えんばかりにうなずいたのです。
しかし、また彼は真面目な顔に戻ると、「そのようなテクノロジーは今まで地球になかったわけではない」といったのです。私はすぐさま彼に説明を求めると、こう語ってくれました。

「古代の歴史を辿ると、太陽の神々について多くが示されています。マヤ文明やエジプト文明にしても、また古代の日本にしても、それはまったく変わりません。それぞれの伝説の中で、中心テーマとなっているもの自体がいちばん大事です。すなわち伝説や神話はこう発展します。

忘れ去られた遠い大昔に、つまり、石器時代が大洪水によってリセットされる前のことです。とてもパワフルな存在たちが、地球の私たちを訪問していました。彼らのテクノロジーは、かなり高度に進んでいて、彼らは“黒い太陽”とよばれるとんでもない道具を所有していたのです。それを使うことによって、とても重い大きな岩を持ち上げることもできれば、海や河川を別け開くこともできました。同時に広大な土地を破壊することもできました。

今日の私たちが想像もつかないことを、彼らはその道具を使って成し遂げることができました。また、その同じ道具を使って、何千人もの人間に、瞬間的に病を引き起こさせたり、一瞬にして天気を変えたりすることができました。“黒い太陽”には不思議な力がありました。

太陽神という者は、そもそも文化によってまったく異なるよび名がありますが、それぞれの格好や服装もかなりちがっています。太陽の神々は、地上最古の文明といわれるシュメールやエジプトのような高度な文明を築くために、人間たちが必要とするすべてを与えてから、地球を退散しています。これが太陽神を研究してきた結果、共通点であることに私は気づきました。そうであっても人間は、彼らが実際にどんな存在たちだったのか、その正体をまったく知るすべもなく、またなぜ彼らが去っていったのかもよくわかっていません。

しかし、彼らが去った後も、彼らの優れたテクノロジーについての知識は地球で密かに受け継がれていきました。ちゃんと守られて、受け継がれてきました。普通の人間たちの間ではそれは次第に忘れ去られていったのですが・・・」

このようにナシーム・ハラメインは、宇宙人テクノロジーと人類の歴史に関する話を私に聞かせてくれました。私自身がエハン・デラヴィとして書いたさまざまな書物や講演とほぼ一致する内容だったことは嬉しかったです。彼はさらに次のように続けました。

「太陽神である彼らについて遡ると、古代エジプトでは、まるい円に二つの羽がついているシンボルで太陽神は表現されています。これは太陽神が浮上して空を飛ぶことができるという意味です。その時代にはまた、きわめて高度な能力をもつ僧侶がいて、エジプト魔術の知識もありました。今日私たちが“テクノロジー”とよんでいるものに相当する知識をその人物はもっていたのです。」

ナシームが語った「契約の箱の中身」とは?



“古代の宇宙飛行士”というコンセプトに関しては、私自身もずいぶん前から調べてきたひとりですが、最近ニューヨークの自宅で、90才で亡くなったゼカリア・シッチン博士のような学者が登場した時代でもあったので、私もシッチン博士をはじめ、このコンセプトを信じているメインの研究家たちに何人かお会いできるチャンスがありました。

こういうことから、ナシームがいった“かなり高度な能力を持つ僧侶”とは誰のことか、だいたいの見当はつきました。その人物は他ならぬ人間の子で、偉大なユダヤの預言者と後の世でいわれるようになった“モーセ”のことです。

赤ちゃんのときにモーセは、モモ太郎のように流されて、当時のエジプト王に拾らわれ、育てられます。後にはエジプトで奴隷として囚われていたイスラエル人たちを率いて、エジプトを脱出するというモーセの伝説は有名です。しかし、エジプトを出る前に彼は、国で最も貴重とされていた、いや世界一の宝物を奪い取って出国します。後の時代になってからそれは“契約の箱”(契約のアークあるいはアーク)とよばれるようになった、特別な木製の箱です。宝物を中にしまうために作られたのです。

これではファラオは怒り狂うはずです。ファラオは、自らが馬車に乗って大勢の軍隊を率いてモーセを追いかけて紅海まで辿りつきます。そのあとはご承知のとおり、モーセは紅海を真二つに開き分けます。ファラオ自らが、どう考えても奴隷たちを追っかけていくはずはありません。そうでなく、理由は大切なものをもっていかれたからでしょう。

そして、この大切な“契約の箱”の中身がなんであるか、これが、ナシーム・ハラメインがいいたいことなのです。彼はそれがどのようなものであるかということと、また、それは現在でもたしかに存在するということを理論的に証明しています。さらにいえることは、その理論はほかの科学者たちとも一致しているということです。

“アーク“に関しては、私は別人から詳しく聞かされたことがあります。このテーマに関しては世界的な権威の英国人ジャーナリストがいます。それは私が親しくしているグラハム・ハンコック氏です。
彼は古代文明分野の研究では、世界的に知られていますが、私が彼にインタビューをしたときに、予想通りに彼はこれについて語ってくれました。

彼はアークに関係する研究を長年つづけてきたので、詳しく知っておられるのですが、現在はエチオピアのアクスムの教会にそれが収められていると確信しています。彼がいうには、その教会にはひとりの司祭がいて、一生そこから離れることなく毎日教会を護衛しているということです。だから誰であろうと中を調査することはできないと、彼は嘆いていました。アクスムの教会は、現地の人々だけではなく、世界的に聖地として知られています。行ってみることができれば、きっとすごいパワーを感じるでしょうね。

聖書にも“契約の箱”について書かれている参考になるページがあります。モーセはシナイ山の頂上で、神から金と木を使って箱を作るように明確な指示を受けています。なにかテクノロジー的な装置を中に保管するために、きっと神はそう命じたのではないかと考えられます。

しかし、何も知らずにその箱を開けてしまうと放射能が飛び散って、何百人もの命を奪うこともできるような装置です。また、その箱を手に取ると、抱えたまま空中に舞い上がることもできるという不思議な箱です。紅海を真っ二つに分けることもできる箱です。

エルサレムの、今は“岩のドーム”とよばれているソロモンの大神殿は、ただそれを収納するだけの目的で建設されました。それくらい大事な箱なので、ただの木の箱とはちがいます。“契約の箱”の正式な名前は、”神の契約の箱”といいます。ヘブライ語の神を示すことばは、 “ヤハウエ”ですが、ヘブライ語のこのことばが、”神の契約の箱”の“神”を指すことばです。後になると同じく“神”を示すことばとして、 “テトラグラマトン”というギリシャ語が生まれました。

そして、神さまはたしかにその箱の中におられると信じられてきて、後になると、神は神殿の中におられる、となりました。ナシームはこのことに関する興味深い話を、聖書を片手に話してくれました。その内容に入る前にひとことここではっきりいっておきたいのは、彼はけっして宗教的な感じがする人ではないという点です。

神の代名詞ともなったその箱は、”ブラックホール・マシーン”

“テトラグラマトン”というのは、カバラを起源とするギリシャ語です。カバラはユダヤ教の一派であり、いわゆる密教にあたります。カバラは口頭で受け継がれる伝統哲学です。“テトラグラマトン”ということばの響きには、特別深い意味があるとナシームはいっています。彼はカバラの生命の樹“セフィロト”と“テトラグラマトン”を結びつけて、私に詳しく説明してくれました。幾何学パターンによって宇宙全体が連結しているということが、彼の説明から明らかに浮き彫りになってきます。

“聖なる幾何学パターン”と一般によばれているものは、さまざまな古代文明において特に好まれ、崇拝されたシンボルやパターンなのです。その証拠に、“フラワー・オブ・ライフ”として今日私たちが親しんでいる幾何学パターンとまったく同じパターンが、エジプトロジスト(エジプト考古学者)たちによってかなり早期に発見されています。

このパターンがなにを意味し、表現しているかというと、肉体次元として現れている宇宙の実際の構造であり、姿であるということです。さらにいえば、生命の樹“セフィロット”の頂点には、第一のセフィラに“ケテル”(無限の密度の冠)が位置していて、これは太陽神が所有していた“黒い太陽”とよばれるものそのものを意味していると、ナシームは説明します。

ユダヤ民族が崇拝した“ヤハウエ”とよばれる神さまが中に入っているので、“神の箱”とまでよばれたアークは、当時世界一美しくて豪華な神殿の中に納められるようになります。

“契約の箱”がどんなものであるかとさらにいうと、それは明るいうちは煙の柱となってモーセを天に導き、夜にはまばゆいばかりの光に包まれた神と出会える箱です。そして、あるときには紅海を分け開けることができるほどのパワーを秘めた箱です。このような魔法の道具とは、具体的にどんなものでしょうか?

それはずばりいうと、“ブラックホールマシン”です! 要するに“アーク”は、シンギュラリティを作る装置です。セフィロトの頂点に示されている“ケテル”(無限の密度の冠)の意味は、それ以外に考えられない。

そこで辞書に書いてある“ブラックホール”の定義を調べてみました。

“ブラックホール=物質も光も外部へ脱出できないような強い重力場を持つ時空の領域”

と書いてありました。

私は今まで多くのすばらしい科学者たちと会って話を聞かせてもらうチャンスに恵まれてきましたが、すべての仕組みであるこの宇宙の真相を、はじめてはっきりと私に見せてくれた科学者は唯一、ナシーム・ハラメイン氏だけです。彼が得意とするのはさまざまな断片的なピースをすべて結びつけることであり、そうすることによってこの壮大な宇宙の真相をはっきりと見せてくれることができます。

しかし残念なことに今、彼の理論は世界中の、特にアメリカの主流の科学者たちから徹底的に叩かれている最中でもあります。しかし彼がいうように、古代文明の宇宙とのほんとうの関係性は、高度テクノロジーによって結ばれていたということは、おそらく事実でしょう。そのテクノロジーとはもちろん、人工的に造る“ミニブラックホール”テクノロジーでしょう。それによって巨石のような重くて大きな物質を持ちあげて浮かばせることは可能となり、さらには物質を、時空を超えて瞬間移動させることも可能となります。

しかし残念なことに、そのようなテクノロジーは、地球では人間によって悪用された過去があるようなので、人間が使えないように神々は取り上げてしまったということでしょう。それにしても、パズルのピースを拾い集めて、そのようなテクノロジーを今となって再現させることは可能なようです。これをする方法として、ただ科学だけではダメで、科学と哲学の両側面から柔軟な頭でアプローチすれば、必ずできるような気がします。実にこれがナシーム・ハラメインの研究です。

ナシームの“ミニブラックホール”発明プロジェクト

私は彼から宇宙人と遭遇したというあの話を聞かされてから、彼について何度も考えてみました。彼がウソの話をしたとは思えないし、また多額の資金を彼の研究に投資して、ブラックホールの研究のために広大な土地を与え、「レゾナンス・プロジェクト」と名づけた実質上の組織が存在するのもわかっているので、研究家として私はナシーム・ハラメインのミニブラックホールの発明プロジェクトを疑ってはいません。

“地球巡礼者”というドキュメンタリーを制作するために私は彼をインタビューすることにしたのですが、それに応じてくれたナシームはもちろんその映画に登場していて、非常に興味深い話をしてくれています。その場面をYoutubeに載せたところ、一瞬にしてすごいヒット数になりました。彼はそれくらい、今人気者のサイエンティストです。

この人こそ今の私たちに希望を与えてくれる科学者だといえましょう。非常に楽観的な視野から現実的な私たちの未来像を見せてくれる科学者です。それにしても彼もまた、今の地球に対してある警告を述べています。

『惑星の表面というものは、いかなる種であれ、その生息期間が長くなりすぎるときわめて危険な場所となる』と彼はいっています。

この惑星は過去において大カタストロフィーを経験していて、スペースデブリや彗星、巨大な隕石落下などによる大災害がもたらされたことがあります。これはよく知られている事実であり、そのような危険な惑星から一刻も早く脱出できるためには、私たちは種として十分もっと進化する必要があると考えられます。

そう考えると、反重力のテクノロジーももっと発展させなくてはなりません。“アセンション”ということばのほんとうの意味も、また知る必要があるように思われます。“アセンション”について私がどのように捉えているかというと、“この肉体とともにこの世界から実際に上昇すること”、このように私は信じています。それ以外に意味はない。そして少なからず、その“アセンション”に向けて私も努力しています。

ナシームは地球外生命体と一緒に宇宙を移動していた!?

先ほどのようなナシームの個人的な話を聞かせてもらった後に、やっと知りたかった質問に答えてもらいました。その質問とは、なぜ彼がそれほど特殊なブレインをもっているか、ということと、もうひとつは、彼の活動の背後にあるパワーはどこから来ているか、これが一番ききたかった。

彼が若いころにカナダの山奥で遭遇した存在たちは、彼にとってまったく知らない連中ではなかったというところから彼は話してくれました。彼の第三の目あたりにドリルで穴をあけられたような経験をした後、彼は自分の子供のころの出来事を思い出しはじめました。彼は幼いころに二年間ほど毎晩のように、同じ存在たちによって彼は誘拐されていたという記憶が甦ったというのです。

その存在たちに連れられてゲイトウェイのようなところを通過して、ほかの宇宙の場所に空間移動していたことを彼は思い出したのです。彼は一連のブラックホールを通過してということです。このようなコンセプトは、最近になってから科学も注目するようになってきています。“ワームホール”というのもありますが、これに関していえることは、まだまだ理論上にすぎないということです。それにしても物理分野では“ワームホール”は一般的な専門用語として受け入れられるようになってきています。
 
特定のブラックホールは、ワームホールとしての働きがあります。別の宇宙に入るために、つまり、この宇宙以外の時空に侵入するためのものとして考えられています。よくご存じのスティーブン・ホーキング博士も、宇宙は複数に存在すると信じていて、タイムトラベルの可能性も彼は語っています。

タイムトラベルのためには記憶を消さなければならない!?

さてナシーム・ハラメインの先ほどの話に戻りますが、彼は地球外生命体と一緒に宇宙を移動していたことを思い出したのです。その都度その記憶は彼らによって消されたということにも、あとになって彼は気づいています。ここが私にとって非常に興味深いところです。

なぜかというと、前章でもお伝えしたように、イタリア共同体の“ダマヌール”を私は何回か以前訪ねたことがあって、そこでタイムトラベルについて聞かせてもらったことがあります。ダマヌールでは、タイムトラベルのプロセスにおいて記憶消去は不可欠な処理であるという説明を受けました。

もし私たちがこの肉体をもって別の時空に旅することができたらどうでしょうか?

それを普通に記憶していれば、きっと精神的にかなりまいってしまうはずです。それだけではなく、かなり危険だと思います。それにしてもナシームの場合は、最後の旅を経験したときに、どうか自分の記憶を消さないように彼らに頼んだそうです。そのときから何年も経ってからあの事件に彼は遭遇しました。なにも語らない無言のあの存在たちと、彼は山中で出会い、彼の第三の目あたりの松果体になにか強烈なエネルギーが送られたときに、彼ははっと過去の記憶が甦ったそうです。そのような不思議な体験を彼はしました。

その時点から彼の研究は急速に発展を見せるようになり、20代から30代と彼の“ホロフラクトグラフィック宇宙論”の研究や実験が続きました。そして私が出会った40代になった彼も、まだあのときからのエネルギーが続きっぱなしで研究が続いているということを教えてくれました。

この宇宙のブラックホールシステム“バキューム(真空構造)”とは?

結論的にナシーム・ハラメインが証明しようとしていることは、『地球も含むすべての天体の中心にはブラックホールが存在する。しかし、すべての原子に含まれているプロトン自体もブラックホールである』ということです。

これが証明できると、今の物理が認めているとおり、惑星は太陽が与えている以上にはるかに多くのエネルギーを放出しているという理屈が納得できるようになります。たとえば木星について考えてみると、太陽から受けるエネルギーよりもはるかにもっと多くのエネルギーを放出していることがわかります。すなわちそのエネルギーの源は、木星のブラックホールにあると考えられるのです。

この肉眼では見えないブラックホールシステムのことを、ナシーム・ハラメインは“バキューム”(真空構造)とよんでいますが、私たちの肉眼で見える宇宙は、そのバキュームのほんの小さな一部分にすぎないということです。

すべての原子の背後にブラックホールが存在しているということになります。このブラックホールを介して、私たちの宇宙はさらに壮大なエネルギーソースに瞬時につながっているということです。すべてを瞬間的に完璧につなぐことができる、情報伝達が行なわれているということになります。今日の天文物理学では、私たちの銀河の中心にもブラックホールが存在しているといわれるようになりましたが、地球と太陽と銀河の中心の関連性についてこのブラックホールどうかかわっているのでしょうか?

さらにはつい最近NASAが発見した、銀河の中心で輝いているエネルギーが、どのように私たちに働きかけるのか、これからそこを探っていくつもりです。それともう一つ知るべきことがあります。それはナシームが遭遇した存在たちが一体何者なのか、これを探ることです。古代の人々も同じように彼らと出会っていたとすれば、もうすぐきっと私たちも出会えるような気がします。ひょっとすると、“事象の地平線”の向こう側には彼らではなく、もうひとりの私たちがいる! かもしれませんね。


以上は「新たなるフォトンベルトか」(ヒカルランド)より  
Posted by 愛知 ソニア at 08:58この人と出会って

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