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愛知ソニア〜イナンヌが語るアヌ一族の物語ー16

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2013年02月24日

タイムマシーン 「虹のはしご」

 


宇宙連合総司令官ソ・ラーラ:時間や場所さえ存在しない高次元のハイブリッドで男女を超越した存在。クリエーターの意志で宇宙連合ウエストスターのコマンダーを務める。ウエストスターにはソ・ラーラ以外にも、アシュター、ヴァイアーレス、トーリン、アラールといった最高地位のコマンダーたちがいる

イナンナ:主人公であり、天と地の女王かつアヌ一族の神々の中で最もパワフルな女神。古代バビロニア時代ではイシュタール、翼を持つバードゴデス、リリスとも呼ばれた女神
ナンナール:イナンナの父で月の神。 エンリルの第一子で王位継承者

虹のはしご:me(メ)の一種。タイムマシーンの役割を果たし、ひとつは、ニビルのアンツの宮殿に、もうひとつは地下帝国ナガに、黄泉の国、エクルの中にある
me(メ):ニビル星人たちがもっているプレアデスのテクノロジーが生んだ魔法のツール。さまざまな種類がある


 ニビル星人たちがもっているプレアデスのテクノロジーが生んだ魔法のツールの一種で、彼らにとってそれは最高のお宝であり、
もとはといえばそれはクリエーターから贈りものであり、
彼らの宇宙における功績が称えられている証拠だった。
中でも「虹のはしご」は、褒美としてクリエーターから彼らに
宇宙連合のソ・ラーラを通じて手渡された。

 その全部で三つある「虹のはしご」は、ニビル星人に手渡されたものである。
そのひとつは、アンツの宮殿の中庭園の隅に設置された。

 アンツの宮廷の中庭といっても、それは巨大なスケールのもので、
その中の小川の上にかけられたつり橋を渡ってからしか行けないエリアがあり、
そこに「虹のはしご」は、アヌの妃アンツによって隠された。

 そこへはアンツは誰も滅多に案内しない。誰も訪れることのない中庭の片隅に、
彼女はクリスタルの塔(パゴダ)を建てさせた。
そして大きな木の根元を下っていくところに、その「虹のはしご」を隠した。
当時それを知っていたのは、当然、彼女と、アヌとそしてエンキだけだった。
アンツは宇宙連合司令官のソ・ラーラから直接、その厳重な管理を任されていたので、
彼ら以外にその秘密は明かされなかった。

 「虹のはしご」は、神さまが使う一種のタイムマシーンであり、
それは虹色の雲が積み重なりあった階段のように現れたり、
光を放つ柱のような形で現れたりする不思議なはしごだった。
天の門に続くエレベーターとしてニビル星人は使い、
また、これを逆さに使うと「黄泉の世界」にスムーズに一瞬にして着くことができる。
この装置は、いわゆるタイムマシーンである。

 ニビル星人はまさしくこれを使って地球という惑星が存在することを、
ニビルの科学者たちは最初から知っていた。
しかも、アヌはアラルよりも先にそのはしごを使って、
実質的には最初に地球の土を踏んでいた。
アヌが最初に探し当てた場所は、地球のパワースポットであるシナイ半島周辺であり、
そこを視察してから虹のはしごでアヌは一瞬にしてニビル星に戻るという、
アンツの気がつかないところでそのはしごを使った。

 この同じタイムマシーンである虹のはしごは、また
エンキがニビルを訊ねるたびに、これをこっそり無断で拝借しては、
地球野人間たちに刺激を与えて楽しんでいた。
今となっては地球の歴史に残る英雄的人物に彼は
そのはしご差しのべては昇ってくるように勇気づけ、楽しんでいた。
たとえば、イスラム教創始者のムハマドにも、
登ってくるようにとエンキはそのはしごを差し出した。

 虹のはしごは、イナンナと彼女の父ナンナールにとってもゆかり深いものだった。
なぜなら地球の最後の瞬間に、ナンナールがエンリルに助けを求めたとき、
天から差しのべられたのが虹のはしごだった。
ナンナールはニンガル(妃)と共に危険な地球から一瞬にして消えた。

 地球の愛する子孫に私たちの秘密を明かすことで、
地球に平和と自由が戻ってくると信じています。
 私たちの血に秘めた謎、
そして、私たちが開発したテクノロジーについて知ってぜひ知っていただきたいのです。
 アヌ一族の中でこの私に賛成してくださるのは、きっとエンキさまだけでしょう。
 ニビル星人の優れたテクノロジーを地球でも活用するときがやってきました。
 今のところは特に、私たちの“マインドテクノロジー”を知っていただきたいのです。

イナンナは語る



 アヌンナキは、人類の遠い親戚でありながら、異次元を出入りできるエイリアンでもあり、
地球の近未来の存在たちである。
地球では、農業など人類に欠かせない多くの物を与えた神々として崇められた。

 ニビル星人には、“me(メ)”と呼ばれる “打ち出の小槌”のような便利なツールがあった。
それは、瞬時に願いを叶える道具であり、
小さなものから巨大なスーパーコンピューターのようなものまで種類豊富にそろっていた。
さまざまな種類のme(メ) はアヌ一族の宝物で、神々がおもちゃのように使う魔法の道具である。

 むろん、アガデの都のアンツの庭園にある虹のはしごもme(メ) のひとつであるし、
人間にもたらされた数多くの道具や装置も実は彼らのme(メ) が開発されたものが多い。
さらにいえることとして、今の人類にとって近い未来の可能星となる
最新テクノロジーへのヒントも含まれて入る。
しかしながらそんな“me(メ)”が原因で、後にエンキとイナンナは苦しむことにもなる。

 その虹のはしごを天への階段としてムハマドに差し出したのはエンキだったが、
それとはちがう別の虹のはしごを反対に地に向けて使ったのはイナンナだった。
彼女はこのはしごを使って黄泉の国に降りて行った。
それはアヌンナキが地球に降りてきてからずっと後の話である。


次回は「アカデの港」


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