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愛知ソニア〜イナンヌが語るアヌ一族の物語ー6

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2013年02月09日

アヌが溺愛した女神アンツ

この物語はもう少しだけ解説的な序章が続きますが、ニビル星人についてある程度お伝えできると思っています。

基本的に、アヌはニビルの宮殿で過ごしたが、宇宙中から賓客を呼んでパーティを開くのが好きだった。銀河の星が直列する記念日や彗星が通過する記念日、そして誰かの結婚式などと常に口実を作っては皆を、ニビル星のアカデにある豪華なアンツの宮殿に招待した。

ニビル星では、アヌ一族が絶対的な権力の下で、誰もが自由気ままに暮らしているようであってもアヌとアンツの目を常に気にしていた。そして、一族内で意見のくい違いは絶えなかったが、最終的には誰もが必ずアヌの言葉に従った。このルールは未来永劫変わることはない。権力の頂点にいるアヌとアンツは特に、人間からすると神業としか思えないような大胆なことをやってのけたり、誰もが思いつかない行動を気まぐれで楽しむこともあった。

アヌにとってアンツは最愛の妻であり、ニビルの女王でもある。彼女は、ニビル星人の母なる女神として、アヌをはじめ皆に崇拝されていた。彼女には、宇宙の隅々から最高の贈り物が届けられた。女神と呼ばれている他の存在さえもアンツに憧れていた。まさに、「豊穣の女神」とは、アンツそのものなのである。彼女を愛する夫、王アヌは、アンツのための神殿をニビル星のあちこちに建ててやった。豪華な王冠のような形をしたシェム(スペースクラフト)も、彼女専用のものがアヌから贈られた。

『我が愛する妻、いつまでも私のそばを離れないでおくれ!』

そのシェムの表面には彼のメッセージが書かれていた。偉大な王アヌでさえアンツには頭が上がらなかった。彼は、ひたすら彼女を愛し尽くしていた。それもまた、アヌの偉大さでもあった。アンツもまた、彼女自身が大きな愛の源のような存在だった。イナンナもまた、アンツとの思い出は楽しいことばかりだった。

“飽きる”“退屈する”というような概念は、ニビル星人にはまったく理解できなかった。特にプレアデス次元からニビル星に移った存在たちにとって、美の概念は欠かせない。彼らは、美に対して強い執着心があった。創造力豊かな彼らは当然、愛し合うことの美しさもよく知っていた。

次回は「ニビル星人のセックス」です。


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