
2017/11/22 07:07 ウェザーニュース
22日からは、「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」。曇り空が多いことに加え、日差しも弱くなるので、虹を見ることが少なくなる時期とされています。また、実際に北日本などでは降ってくるものが雨ではなく雪に変わり、虹が出きにくくなる頃でもあります。 7色なのは日本だけ!?
日本では、虹は赤・橙・黃・緑・青・藍・紫の7色と広く認識されています。
しかし、様々な国の虹を調べてみると、共通して7色というわけではないようです。
図を見ると、多い国では8色もあり、一番少ない国だと2色となっています。
7色が一般的だと思っている日本人にとって、2色など少ない数で表されるのは少々驚きですね。
ちなみに、インドネシア(フローレス島)は、赤地に黃・緑・青の縞があるように見えているようです。
「じゃあ、日本以外の国で虹を見れば、4色や2色に見えたりするの?」
いえいえ、国ごとに色の数が大きく異なるのは、実際に見ている虹の色が違うからではありません。
例えば、虹を2色としているバイガ族は、明るい色(赤や黃など暖色系)を赤、暗い色(青や紫など寒色系)を黒とザックリ分けているようです。
同じ色を見ていても、その色を表現する言葉があるのか、ないのかで虹の色数も変わってくるということです。
日本やアメリカ、フランスなどは「◯色」とはっきり答えます。しかし、ロシアなどでは「色々」「しいて言うなら◯色じゃないかな」など虹の色が何色なのか固定しません。
つまり、“何色あるか”というよりは、“何色と見ようとするのか”ということが大きな違いにつながっているようです。
次回虹を見つけた時は、7色という概念をいったん忘れ、何色に見えるのか試してみるのも楽しいかもしれませんね。