9/26(火) 6:05配信

小泉元首相が「希望の党」の最高顧問に就任する可能性が出てきた。
小池氏はこの日、都庁内で小泉氏と極秘で会談。脱原発を持論とする小泉氏との会談内容について、小池氏は「原発です。『頑張れ』と励まされました」と述べるにとどめたが、周辺によると、衆院選に向けた意見交換だった。「希望の党」内では、最高顧問など何らかの役職に就く案も浮上している。永田町では「小泉人気」は今も衰えておらず、次期衆院選で小泉氏が「希望」候補者の応援演説などに入る可能性もある。
小池氏は2001年4月から06年9月まで圧倒的な人気があった小泉政権を支えた。環境相時代は、夏の軽装化を推進する「クールビズ」をPRするなど存在感を発揮した。
小泉氏は2009年に進次郎衆院議員(36)を後継者として政界を引退。東日本大震災以降は「脱原発」を推進する立場となり、メディアでもたびたび発信していた。2014年2月の東京都知事選では、立候補した細川護熈元首相(79)を応援した。細川氏と一緒に都内をかけずり回り、自公が推薦した舛添要一前都知事(68)に挑んだが、準備不足などが影響し、3位に終わった。
小池氏が都知事就任後も都内などで、数回会談し、頻繁に意見交換を行っている。小池氏は自民党都連の一部議員を標的として「ブラックボックス」などと批判。その政治手法は党内の一部族議員を「抵抗勢力」と呼び、標的を明確にした小泉氏の手法そのものだった。小泉氏を自陣に引き込めば劇場型選挙が再来するのは確実。「安倍1強」体制が揺らぐ可能性がある。
◆小泉 純一郎(こいずみ・じゅんいちろう)1942年1月8日、神奈川県横須賀市生まれ。75歳。慶応大卒。衆院議員だった父・純也氏の急逝を受け、69年の衆院選に出馬するも落選。再挑戦した72年に初当選。以降、当選12回。厚相、郵政相などを歴任後、2001年4月、3度目の挑戦で自民党総裁選に勝利し、第87代内閣総理大臣に就任。06年9月までの約5年5か月で派閥にとらわれない独自の政治手法で支持を得る。息子にタレントの孝太郎、衆院議員の進次郎氏。
最終更新:9/26(火) 6:05
スポーツ報知