
東京都の小池百合子知事(65)に近い若狭勝衆院議員(60)と細野豪志元環境相(46)が、近く結成する新党の名称を「希望の党」とする方向で最終調整に入ったことが23日、分かった。
小池氏は昨年、自身が主宰する「希望の塾」を発足させている。「希望」は昔から小池氏のお気に入りワードで、自身が党名に入れることを要望したという。小池氏が新党に関与していることを明確にアピールする狙いがあるとみられるが、一時候補に挙がっていた「ファースト」を党名に組み込むことは断念。小池氏の知名度頼りの党だけに、7月の都議選を経て定着した「ファースト」抜きで小池色をどれほど前面に打ち出せるかは不透明だ。
また、新党が神奈川県の全18選挙区全てに候補者を立てる方向で調整していることも分かった。ほぼ全25選挙区での候補者擁立を目指している東京に続き、強気の大量出馬方針。若狭氏は同日放送のBSジャパン番組で「(野党との選挙協力について)非自民・非民進の政党を作るというのが始まりなので、選挙だから何が何でも勝つという近視眼的な対応は基本的にしない」と強調し、民進らほかの野党すらなぎ倒す勢いで大勝を狙う意向を示した。
さらに若狭氏は候補者数については「50人は下回らない。将来的には政権交代可能な大きな政党を目指している」と自信満々。党首に関して「少なくとも国会議員がなることはほぼ決まっている」とも述べた。だが、突然の解散風ゆえの準備不足がたたってか、各所で調整は難航。新党は若狭氏の政治塾の塾生を中心に全国で70~80人ほどを立てることで調整しているが、準備不足から二の足を踏む候補者も続出状態だという。
関係者によると、若狭氏は小池氏に対しては単独党首の就任を依頼したが、本人からは固辞。説得できなかったとなれば今後、新党内での立場に関わるため、同番組で「小池氏に党首就任したことはない」と言わざるを得なかったという。今後は共同代表や顧問など要職就任を打診する。大急ぎで体裁を整えている新党が、無党派層の受け皿になれるかは不透明だ。
最終更新:9/24(日) 6:03
スポーツ報知