2014年1月4日
The Seven Steps HOME - Childhood
1-4-14
http://www.suzanneliephd.blogspot.co.uk/2014/01/the-seven-steps-home-childhood.html
今朝目覚めたとき、こんな言葉が聞こえてきました。
「未来はまだ描かれていない。でも、未来を描くマトリックスは永遠に変えられている。だから未来はもう過去に倣うことはない。新しいマトリックスでは、未来は『いま』。ただそれだけ!」
「いま」の中に生きる一つの方法に、時間にとらわれた古い家から引っ越すというやり方があると思います。この「時間の家」を完全にリリースするためには、私達がどのようにこの「いま」に至ったかをよくよく調べる必要があるかもしれません。私が見てきたものを、ここに掲載しようと思います。これは私の初期の著作、「ソウルへ至る7つのステップ」のマトリックスに掲載した詩(物語)のシリーズ作です。
私は子供のことから詩を書いてきました。私の母が死期を迎えていた3年の間に、私は全ての詩を本にまとめました。かなりの時間を費やし、母のこと、自分の過去、自分の家のことを見つめていた頃です。私達は偉大なる多次元本質の「いま」へと到達しましたので、それを祝ってこの本の題名を改めたいと思います。
「ホームへの7つのステップ」
例のごとく、私達は子供時代からみてゆかねばなりません。そこから私達の旅は始まったのですから。
ホームへの7つのステップ
:::::::::::::
第一のステップ
子供時代〜生命の始まり、そして忘却
この本は7章から成り、私達が魂と同調するための7つのプロセスを記載しています。誕生の時、魂は身体に入りますが、その時に私達は偉大なる本質のほとんどの部分を忘れてしまいます。でも、私達が思い出す準備ができるまでインナーチャイルドがその秘密を守り続けてくれます。しかし、どうして私達は忘れてしまうのでしょう?ほとんどの場合、この世界でそんなことを忘れてしまった人々に、そんなことは忘れるように教えられるのです。また、よくあることで、子供には耐えきれないような辛い出来事があり、忘れてしまうこともあります。そうやって忘れてゆくプロセスの中で、私達はハッピーな思い出も失います。また、周囲に対する私達の感情的反応のせいで記憶が曖昧になり、自分の一部は覚えているのですがその自分との繋がりが断たれ、忘れる場合もあります。ですから、私達は自分の感情を判断したり批判したりせず、感情に耳を傾け、感情を表し、リリースする必要があります。このプロセスは何年もかかるかもしれません。相手が他人であろうと自分自身であろうと、完全に自分をさらけ出したり本音を言うのは危険なことだと子供のころから私達は学んできたからです。私達は自分の感情的反応に判断をくださないようにならねばなりません。でなければ、私達は安心して感情を表面に出することができないのです。
子供のころを思い出す
生命の誕生、そして忘却
彼女の目の前に、階段の一段目が見える。とてもよく知っている階段のよう。子供の頃によく知っていたような。そうだ、これはおばあちゃんの家についていた階段、その一段目だ。この階段のそばで何かが起こったのだ。彼女はもう何年もの間、同じ夢を繰り返し見ている。夢の中で、彼女は迷子になっていた。どこかへ脱け出そうと歩いて歩いて、ついにもう何処にもたどり着けない所まで行ってしまうのだった。そこに、おばあちゃんの家の玄関先へと上がる階段が見えてくる。彼女はその階段を上ったかって?いいえ!彼女は階段の横の斜面になった芝生に寝転がって眠りに落ちたのだった−夢の中なのに、また眠るのだった。あの階段を上っていけばおばあちゃんに会って安心できるのに、どうして階段を上らなかったのか、彼女は自分でもわからなかった。
まだ彼女は準備ができていなかったのだろう。
::::::::::::::::::::::::
違っているということ
むかしむかし、
もう過ぎ去った遠い過去のこと、
一人の子供がいました。
この小さな子は、変わった子でした。
両親とも違うし、
友達とも違うし、
彼女自身の本質とも違いました。
彼女は、他の誰にも見えない、声も聞こえない人達と
話をしました。
彼女の両親はとても優しくて
この子を怒ろうとはしませんでした。
でも心配していました。
この子は病気なのだろう、と。
でも、彼女は大いに役立つ子供でした。
彼女がいると、
牛たちはどんどんミルクを出し、
鶏たちはどんどん卵を生み、
穀物はぐんぐんと育つのでした。
でも、それでも−彼女は馴染めませんでした。
とても孤独でした。
あまりにも寂しくて
両親は彼女がそばにいると、彼女の孤独が身に染みたのでした。
彼女は不平を言ったりしませんでした。
それどころか、とても幸せそうに見えました。
でも、いつだって、どこかに孤独を感じていました。
たぶん、ホームに帰りたかったのでしょう。
::::::::::::::::
壁の向こう
小さな子はホームに帰りたい、と心から願っていました。
でも、帰り道がわかりませんでした。
ホームがどんな景色か、どんな音が聞こえるところか、
彼女は思い出すことができました。
素敵な友達のことも思い出すことができました。
この、見知らぬ虚しい土地では
彼女は孤独でした。
ホームにあったものを身をもって感じたい、そう切望していました。
本当の愛、
全面的な受容、
神聖なる美しさ、
全ての生命との完全なる一体化。
ここで彼女が感じたのは、分離。
生命が少しずつ分けられていて、
それぞれを分け隔てる大きな壁が立っていました。
そして彼女の周りには小さな壁がありました。
初めてこの地に来たとき、
彼女は怖くなりました。
見知らぬ人々、変わった生き方。
彼女には理解できませんでした。
花も木も動物も
彼女に話しかけてはきません。
彼女が話しかけようとすると、
他の人達は笑いました。
それで、彼女は自分の周りに
壁を築いてゆきました。
笑われるたび 非難されるたび
新しいレンガを積みました。
彼女はもう、どれだけ一生懸命やってみても
大切な植物や動物の友達に
話しかけることはできなくなりました。
壁はあまりにも分厚く、高くなって
彼女はもう太陽がほとんど見えませんでした
そよ風を感じることも
周りの景色を見ることもほとんどできませんでした。
彼女は自分の壁の中で一人ぼっちでした。
一人きりで怯えていました。
ある日、太陽が見えなくなり
そよ風はすっかりなくなってしまいました
その時、彼女は決心しました
今こそ、壁を壊そうと。
人が笑おうと、
彼女には太陽を感じることができました。
人が罵倒しようと、
彼女には花が見えたのです。
だから、彼女はとりかかりました。
初めのうちは、とても大変でした。
レンガは速乾性のセメントで固められていたので
たった一つを外すにも
大変な労力がかかりました。
でも、レンガは繋がっていたので
一つ外れると
他のレンガも外れやすくなりました。
一つ一つ、レンガを外すたびに
この作業は楽になってゆきました。
壁が小さくなってゆくと
太陽はますます輝きを増し
そよ風はますます爽やかになりました。
彼女は忘れていたのです。
この世界は、つまるところ素敵なところだってことを。
彼女はわかっていませんでした。
彼女のことを笑う人がいたけれど、
同じくらい彼女のことを大事に思う人もいたことを。
彼女は気づいていませんでした。
他の人達があざ笑おうと、そんなこと無視すれば
彼女の呼びかけに一生懸命応えようとする
植物や動物たちの声を聞くことができたのです。
壁を取り払っていこう、
そう彼女が勇気を得た時に
壁の向こうにあるものに
向き合おう、そういう勇気も得たのです。
ついに
壁はとても小さくなって見えました。
たぶん、彼女が成長したのでしょう。
どうやら、
レンガを一つ取り外すたびに
彼女の背は伸びていったようです。
もちろん、それが確かかどうか彼女にはわかりませんでした。
ただ、そのように思えました。
実際のところ、彼女にあまり確信はありませんでした。
ただ、生きやすくなっているのは確かでした。
レンガが全てなくなったら何が起きるか、
彼女にはわかりませんでした。
でもわかっていたことがあります。
壁を築いたのは自分の恐怖
そして愛だけが
それを全部取り除くことができるって!
(翻訳:Rieko)