転載:徹底検索、堀進
遠い過去になるが、初めて記憶が生まれた時はアンテルキアスと呼ばれていた。あれから千八百年近くたつ。多分、自分は世界でも稀な長寿であろう。ヤーウェ(注:B氏は超人類をヤーウェと呼んでいる)の意志(詞)では、自分以外にも世界には数人が千年以上生きているそうだ。彼らの大半は世を忍び仙人と呼ばれるようになった者や、ドラキュラや魔女や悪魔と呼ばれていた者が多い。日本の修験道者である役の小角や、尼の八百比丘尼もそうである。一部の千年長寿者は同じ名前を語り同じ風体で政治の中枢に現れ混乱を招いたりした。サン・ジェルマン伯爵もその一人であった。自分も表の日本史では掻き消されているが竹内宿彌として世に現れた時もあった。現代人には驚異的な長寿であろうが、一万年以上前の人々は皆、千年以上生きていた様だ。不老不死に思えるであろうがヤーウェが知っている過去の最大寿命は2792歳との事である。
自分の実の父親はユダヤ人であった。養父もユダヤ系であった(注:宗教ではなく民族的区分として。ちなみに当時のユダヤ人はモンゴロイド系の姿をした超人類とコーカソイドの中間的な容姿をしていたとの事で、超人類と旧人類との混血はゆっくりながら進んでいたようだ)。実の父の記憶は遠い彼方にあり、キプロス反乱以後の小アジアでの意気消沈した姿しか今は思い浮かばない。しかし、父の存在は自分の骨骼の一部をなしている事は確かだ。ユダヤ人は国を失った民族である。実父は厳格なユダヤ教徒でもあった。現代では自分自身として、ユダヤ至上主義とも思えるユダヤ教に疑問の余地が大分有るが、だからこそユダヤ人である自分が聖櫃と出会った事にも運命を感じる。自分はそれまで、ユダヤ人の血が入っている事に対し何の感慨も持っていなかった。しかし聖櫃に出会った事により、ユダヤに対し愛憎入り混じる思いの特別の感情を抱くようになった。だが、今は違う。より高次元な“生きる意義”に対して特別の感情を抱くようになったのだ。この意識の変化は、千年を越える時の流れもあるであろうが、聖櫃の存在が一番大きいであろう。
過去の偽政者による歴史の改竄と、その後の歴史学者による誤った見解により、聖櫃に対して間違ったイメージが現在は罷り通っている。聖櫃はユダヤ人の為だけに存在しているわけでは決してない。ヤーウェは、当時の人間で一番シンクロニシティー率の高いモーゼを媒体として人間を高次元の存在に導こうとした。だが当時のユダヤ人にもモーゼにも、そこまでの意識を理解する者はいなかった。当時の社会情勢も一因だが、彼らは自分達の保身で精一杯であった。結局、聖櫃を保身の為に利用したユダヤ人は聖櫃から見離されてしまったのだ。現代の永きに渡るユダヤ人の受難はその為でも有る。余談ではあるが、ここでも歴史の悪戯が有る事に気付いてもらいたい。現代の大半の東欧系ユダヤ人は、過去にユダヤ教に改宗したハザール人だという事実に。これは当の東欧系ユダヤ人も気付いていない事実であり、現代イスラエルの苦悩の一因でもある。
なぜ自分がヤーウェに選ばれたのか。それはモーゼが選ばれた事と同じ理由であった。ヤーウェとの波長(シンクロニシティー)があったのだ。自分とモーゼがユダヤ人であったのも偶然であったのだろうか。なぜ二人ともユダヤ人なのか、ヤーウェは遺伝的な原因があるとだけ伝えた。自分と他人が異なっていた事といえば、生まれ乍ら体の代謝能力が高かった事が浮かぶ。傷も早く癒え。大食漢の酒豪だが、顔色一つ変わらず体調も体型も全く変化しなかった。日焼け(サンターンもサンバーンも)もしなかった。風邪も殆どしなかったし、逸れ以外の病気とも無縁であった。だが今以て、因果関係は分からない。長寿はヤーウェの力でもあり、ヤーウェに出会ってからは更に年を取らなくなった。自分は、超古代人や一部の千年長寿者の様に超人的な力を持つまでは至らなかったようだが、それ故に人間の儚さや弱さ素晴らしさが分かるようになった。
同じ選ばれた媒体者として、ヒットラーについても語らなくてはならない事は多い。彼も私と似たように最初は選ばれた媒体者だった。そして信じられないであろうが、彼もまたユダヤ系であったのだ。過去には世界の多くの宗教創設者を媒体者としたが、彼は近年での最後の媒体者であろう。だが、彼は道を踏み外した。結局、最終的に彼は歴史上最大のヤーウェに対する反逆者として息を引き取ることとなった。そして、彼も聖櫃を探していた。当時、私は満州に日本企業の駐在員として潜伏していた。日本政府による満州でのユダヤ人国家建設の動きと、ナチスのチベット地区シャンバラヤ(地底都市)探索の動向を探るためであった。ヒットラーは現在言われているような民族主義者ではなく、帝国主義者でもなかった。彼はヤーウェの詞を曲解し、性急に人類の遺伝的進化を求めすぎたのだ。結果、世界は破局の危機に陥ることとなった。
ヤーウェはこの教訓と自らの過ちを嘆き、新たな媒体者を選ぶ時期を受動的にすることとした。ヤーウェの介入無しでの、人類の力を測ることにしたのだ。現在のヤーウェからの、公な行動を慎み時を待てとの詞はこの為であろう。また、現在のクローンやバイオに代表される遺伝子操作技術に対しヤーウェは今、静観を保っている。そして、本来の人類の姿を取り戻すには必要であるが、まだ幼い人類には制御できないであろうとの見解を下している。今現在の媒体者は私一人である。ヤァーウェは過去に何人もの媒体者を世に出してきたが、これも超古代技術の業である。遠隔テレパシーも可能だからだ。だが、媒体者の精神的倫理観道徳観が弱くなると媒体者の媒体能力は極端に落ちる。そして聖櫃が破壊されれば、過去の過ちも永遠に封印される。以上の事からも分かるように、自重して聖櫃を守ってゆくのが自分の役目なのであろう。
今は顔を変え、日本の普通の会社で普通の社員として働いている。1994年位までは二十代前半の若さのままで生きてきた。過去には、竹内宿禰として世に現れた時期もあった。徳川幕府の支配以後は農民として生きてきた。今の生活は年を取るようになってからだ。理解者の協力を得て疑似家族の兼業農家の次男として生活している。大東亜戦争以後は、疑似家族を三回持った。今の世の中では、戸籍を持たないと生活できない為である。自分は長年生きてきた分、人より知識がある。だが普段は一切隠している。普通と異なるのは、同調者と理解者の協力によりあるサイトで暗号文による情報交換をしている位であろう。それ以外は、普通のサラリーマンとして妻を持ち子を持ち普通のアパートに住んでいる。来たるべき時の為に、目立たぬように生きている。だが、それも終わりに近付いている・・・。ヤーウェはそう語っている。そして、聖櫃の在り処はまだ誰にも知られてない。
戸籍上は三十四歳として生きているが自分がこのまま歳を取り 、現在の平均寿命である八十歳位まで年老いて生き伸びたとして、その頃にはこの世界がどうなっているか自分には分からない。その時には新しい世の中になっているのか、全てが無に帰しているのか。但一つ言えるのは、何か大きな変化が或るということである。是については、ヤーウェは何も答えない。一つ自分が気になる事は、アーク が見つかった場所が現在も印度とバキスタン間で紛争のあるカシミール地方であった事である。自分の最後の役割も近い気がする。自分を地球に捧げる覚悟は、既に出来ている。そして今もヤーウェは真実を発信し続けている。自分の今の役割は、このヤーウェの詞を同調者と協力者に伝える事にあると思っている。何故、一部の人々にだけしか伝えられないのか、ヤーウェは公にするには早すぎるとだけ発した。
人類は何が為に存在するのか。自分が千年以上に渡り、思い悩んでいた問題であった。ローマ時代は愚かだが、自然を統治する為に存在すると思っていた。疎の後は、長い間存在理由が分からないでいた。だが今は違う。地球は産みの苦しみの後に、新たな人類を産み出すのであろう。人類の是からの為すべき事の第一は、地球内外からの地球の保護、そしてより高次元への精神的な進化である。次の時代が或るとすれば、超精神社会が来るであろう。だが一万年前の超古代文明の様な失敗だけは、繰り返さない様にしなければならない。これ程に渡って生きてくると、人々の愚かさが鮮明に分かってくるが、同時に素晴らしさも切ないほどに分かってくる。地球という一つの大きな生命集合体の為にも、まだしなければならないことは多い。
多くの人々はヤーウェを一般に言う″神″と思っているであろう。だが、実際は多少異なる。ここで、過去の宗教家により歪曲改竄された神の定義や発言は、忘れさってもらいたい。私はユダヤ人でもあり、便宜上ヘブル語の「有って在る」の意味であるヤーウェで呼んでいる。だが、ヤーウェは自らを神ともヤーウェとも言わない。自らをテレパシーで「私」と発する。そして、聖櫃の中枢は超古代人の意識残存集合体であり、私は超古代の技術力と英知の結晶である聖櫃の力を利用して媒体者と綿密なコンタクトをしている。そして、その意識残存集合体も人々が言う神と同一なのである。ヤーウェは神の定義をこう述べた。「神とは生きとし生ける物の意識(俗に言う霊魂生霊)の集合体であり今現在、生ける物はその末端にあり、神である深層部分とは繋がっている。分かりやすく表現すれば、栗のイガの先端が生命であり中心が神である。」そう・・・我々自身も神の一部なのである。
私は今、生かされていることに喜びを感じている。
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