Ray:時の為政者にとって、マジカルで曖昧な歴史を編纂するする機会を与えたのが古事記や日本書紀でした。そして天皇制がそうであるように日本の歴史も地域の土地神とともに歴史と生活の荒波を織り成してきました。時代が過ぎ去った今、“かごめかごめ”の童謡のように「後ろの正面だあ~れ」など心に残る不可思議な余韻が新しい時代の夜明けと共に人々を誘い続けます。真理が明らかになる時代、道徳の時代へと天・人・地が一体となって進化を創成する鐘が鳴り響いています。空白には真実が潜んでいてその時を待っています。
『古事記』誕生の謎とその歴史