朝日新聞デジタル 12/21(水) 0:47配信
世の中に出回るお札の総額が初めて100兆円を超える見通しになった。日本銀行のマイナス金利政策で預金金利が低下し、現金自動出入機(ATM)の時間外手数料が上がるなどしたため、「タンス預金」として手元に現金を持つ人が増えているようだ。
日銀によると、世の中に出回るお札の総額は、今月19日時点で99兆9857億円。11月末の97兆4298億円から約2・5兆円増え、近く100兆円を超える見通しだ。年末年始は年越しの現金の必要性から、銀行から引き出す人が多いため、出回るお札の増加ペースが速い。昨年12月末時点は98兆4299億円だった。
出回るお札の額は、2014年は前年比3・6%増、15年は同4・9%増。16年は毎月、前年同月比で5~6%程度の伸びが続いており、「現金志向」が高まっている。(真海喬生)
朝日新聞社
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