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ベーシック・インカムと年金制度は貨幣のない社会へのツール(2)

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2016年1月31日

日々の生活をどう支えるかは、世界の人々の共通の課題です。最低限の生活を送るために必要な金額を無条件で毎月支給するという考え方は、生活保護ではなく、働いているけれど収入が少なく生活が苦しい、普通の生活ができない、という窮状にとっては確かに“ありがたい”朗報です。そして “金額はいくらだろう“、“その根拠は“ というように、政府の考える“市民・国民”と言う属隷意識をそのまま露呈します。

100%洗脳されている市民・国民意識から目覚める時

士・農・工・商などの階級制の時代から、権力を持ったものがこの階級制を搾取手段にしていました。この階級制を牢屋の中に例えますと、牢屋の中には4つの階級がありますが、強制労働で上がった利益は牢屋の外の権力者が吸い上げます。牢主(経営者)には大目の駄賃を与え、もし反抗する者があれば制裁(最低賃金)を加え、よく言うことを聞いてよく働くもの(社員)には、たまに食事(ボーナス)を多めに与えます。

経営者は演出された欲望特権階級に踊らされ、社員は高学歴を勝ち抜いた者が思い込みの自動生活(健康・結婚・育児・老後)保障ラインで命をすり減らし続け、このラインに乗れない者は、自殺したり、劣悪な労働環境に追いやられ収入も落とされます。いずれにしても牢屋の中の者は、命を維持する以外のものは取り上げられてしまいます。それが税金と言う形を取ったり、娯楽・消費・・・あらゆる習慣・機能が搾取手段になっています。教育・福祉・医療なども働く意欲を無くさない程度に与え、補助金や助成金制度でその正体がばれないよう、がんじがらめにしています。飢えた人達に食料を配ると誰もが感謝します。また次も欲しいと思います。こうして飼いならされ少しのものでもありがたいと思い、大切にしなければまた貰えないというモードに追い込まれてきました。

日本では昔から、“棚からぼた餅”とか“親方日の丸”と言う“乞食根性”“貧乏根性“がほとんどの国民に蔓延しています。どこもかしこも塞がれ、このルート以外の生活は無いと洗脳され“肝心なことほど”とにかく貰えないとこまる、考えても無駄だ、という潜在的な恐怖感に囚われています。これが伝統的に憲法で保証されている健康で豊かな生活の実態です。

もちろん「家族を養うための生計の問題」は誰にとっても最優先の関心事です。衣食住さえままならず戦争に駆り立てられたり、借金で暴力に苛まれては、どんなポジティブな夢も虚ろに映ります。そして競争・搾取の恐怖は、進化を妨げる最大の壁となって立ちはだかっています。

もう一つ見逃してはならない欺瞞があります。今の古びたソシエティです。議会制民主主義と言ったり、三権分立と言ったりして市民生活に重くのしかかる社会制度です。こういう言葉を心の中で発したことはありませんか? “私たちの税金を正しく使って!” 市の窓口の職員にそう怒鳴っている人や、評論家のはやし言葉で聞いたことがありますが、いつも全く別の観点でものごとが決められ、よくても市民の声は申し訳程度にしか実現されません。にもかかわらず少しのことが大変な改革のように誇張されてきました。こういうプロパガンダの公共機関は、この古びたソシエティの施設であり、公人はこの社会の高所得の傭兵として市民との間に立ちはだかってきました。 これは闇の金融における銀行とほぼ同じ役割をしていると言えます。

時代と逆行し、見せ掛けの公務員制度改革のあと、公務員のベースアップが続き、また、年金の不祥事の後、機構改革が行われました。牙城の公務員の共済資金は国内に留め、農協・年金・健康保険など多くの資金を運用名目で海外に持ち出し、これらの仕組みの要塞の傭兵をますます強固にしています。

最近まで、日本で行われていたのは、上場会社からの搾取です。多くの会社が被害に遭い、混乱を避けるため一部の会社が話題になっていますが、この数十年、追い込まれたハゲタカが卑劣な搾取・略奪を行ってきました。その結果自らを追い込んでついに力尽きてしまいました。残ったのは、環境問題に見られるよう、荒れ果てた地球社会を建て直すことしかありません。

市民・国民が受けた心や資財の痛手は計り知れません。市民はある種の保護によって極端な影響は免れることになりますが、政治や金融経済は大きな変革の時代をむかえます。特に市民・国民の命にかかわる年金・保険などの社会保証制度は、今までの間違った仕組みと犯罪が一般に公開され、抜本から見直すことになります。国際的にも、あらゆる面で、市民意識が高まり、マスコミも同調して社会の流れが激変するその時が近づいています。

まず、各種の社会保障制度を見直す間、暫定的にベーシック・インカムにおき替えることになります。

マイナンバー制度が機能し、今年から始まる国民年金受給非課税対象者への給付開始など予備期間を経て、国政は国民の最低限の安心を確保するために、先を競ってこの問題に取り組むようになります。この恒久的な資金の裏づけとなる国際的な金融改革の進行は、段階的な国際合意を背景に各国と協調が諮られます。そして、市民・国民は何が起こっているのか本格的に理解することができるようなり、悪習から抜けるため具体的な最初の機会としてベーシック・インカムと年金制度が活かされます。

 


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