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スザンヌ・リー ~“現実を再構築する”

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2015年4月29日

スザンヌ・リー著 より、メディスン・マン

翻訳:Nagiさん

The Medicine Man from “Reconstructing Reality” by Suzanne Lie

4-29-15

http://www.suzanneliephd.blogspot.co.uk/2015/04/the-medicine-mane-from-reconstructing.html

“現実を再構築する”スザンヌ・リー著 より、メディスン・マン

メディスン・マン

「現実を再構築する」からの物語

愛する金星の自然と親しく語り合った後、シャチャーは次の生涯を見直す用意が出来た。ドーム状の部屋に入ると、自分の椅子に向かって真っすぐに歩いて行ったが、彼女のガイドは彼女を止めた。

「あなたはもはや、そのドームに入る必要はありません。その代りに、あなた自身の意識にホログラムを投影させなさい。愛しい人よ、あなたは私の前に立っているあなた自身の部分に限られていないのを思い出しなさい。目を閉じて、六 次元のアルクトゥルスのヴィジョンがあなたの完全性の記憶に火をつけるのを許し、それにつながりなさい」

シャチャーは目を閉じて、彼女の完全な自己、ラメリアスを思い出した。結合した男女両性の存在として、ヴォルテックスを通って、アルクトゥルスへ移動したことがあった。シャチャーは彼らの六次元のスター・ボディの軽さを思い出し、彼らのハートの中のヴォルテックスを感じることが出来た。彼らの周りにはポッドがあり、シャチャーは無条件の愛が彼女の自分の意識を満たしたのがわかった。その時、美しい音が聞こえたかと思うと、光が炸裂し、あまりの強さに、彼女の閉じた目のまぶたを貫いた。

シャチャーが目を開けると、彼女の面前に、ネイティヴ・アメリカンのメディスン・マンがいた。彼の発する、あらん限りの純然たる威厳の輝きの中に、静かに立っていた。彼は堂々としていた。バッファローの皮で出来た、美しい儀式用の服と、熊の爪のとても大きな首飾りを身に付けていた。髪は長い三つ編みで、顔は両頬に三本の赤い縞が、額には太陽のように見える物の象徴が塗られていた。片手にはラトルを、もう片方の手にはパイプを持っていた。

「私はハウ・タ・シャイ。私の肉体経験が終わった時に、七次元のオーバーソウルに戻った。おまえの呼び出しに応えて、おまえが創造したこのホログラムを使って、おまえに加わった」

「どうして私が呼んでいたのがわかったのですか?」シャチャーは当惑した。

「私の愛しい者よ、おまえが低次の密度で、おまえの自己のバイブレイションを観察するように、オーバーソウルである我々は、おまえを観察する」

「ええ、もちろん」シャチャーは理解し始めた。「私が今送っている人生が、私の三次元の自己の理解を超えているのと同じぐらい、私のオーバーソウルの人 生は、私の理解を超えているわ。あなたのお話を始める前に、オーバーソウルについてもっと話してくれない? 」

「もちろんだとも。再び目を閉じて、私の言葉をおまえのハートで聞きなさい。おまえが自分の自己の部分に光を当てたように、おまえを照らす光を感じなさ い。オーバーソウルは一番高い山の頂上に、心地良く横たわる湖ようだ。この湖は天から直接降る、けがのない水で満たされている。この湖からたくさんの 川が四方八方に流れ、同様に、その山からさらにもっと離れて、別の湖を形成する。

「これらの湖から別の支流が流れ、これらにも湖があり、そして、その他にもいろいろ、生命の水が大洋の砂に届くまで、それが続く。これらの生命の水が母なる大洋に出会うと、それらを泳ぐ存在たちに作用して、その存在たちが産まれた細流に再び戻るように命じる。その存在たちはそれらのソース(源)である最初のけがれのない湖に、ようやく無事に戻るまで、徐々に上流へと泳いで行く」

シャチャーは鈴の音が聞こえ、別の光の閃光が彼女の目を開け、顔を向けさせた。ラホテップ、もっと厳密に言えば、彼のホログラムだった。

「私も、オーバーソウルに共鳴しています。ハウ・タ・シャイが言わなければならないことをあなたが理解するのを助けるために戻りました」

彼は歩いて来て、メディスン・マンに加わった。シャチャーは自分の面前に、彼女の完全たる存在である、ふたりのパワフルな、高次のバイブレイションの投影を見ていた。見回して、彼女のガイドを見つけようとしたが、彼は、再び、居なくなっていた。

「あなたは上手くやっていますよ、私の子供」彼女の内側で聞こえた。「これから、あなた自身の中に助言を求めなさい。思い出しなさい。私たちはひとつなるものの中で共にいます。もし私に用があるようならば、あなたがする必要があるのは、ただ私を呼ぶだけで、私は答えます」

シャチャーは彼を失って、悲しくなりそうになったが、彼女の拡大した自己の中では、その感情のバイブレイションを保つことが出来なかった。実際のとこ ろ、もはや、ただのシャチャーではなかった。再び、ラメリアスになっていた。 その部屋の高い振動率がラマイアを瞬時に呼んだからだ。

「ラマイア、また来てくれたのね」彼女は微笑んだ。

「私はいつもあなたと共にいます」

ラホテップとハウ・タ・シャイは微笑んで言った、「我々は皆、同じオーバーソウルの投影で、ひとつなるものの中に 我々全員が居る。シャチャーという名前 を付けられた我々のその部分は、複数の現実の理解へと自分の意識を拡大させている。あなたは多次元の意識を目覚めさせているところなのだ」

シャチャーは誇りに感じ始め、またしても、その感情にも共鳴できないことに気が付いた。シャチャーとしての存在の記 憶を持っていたように、誇りという記憶を持っていたことに気が付いた。ラホテップとメディスン・マンが言ったことを理解した。今や、彼女が見直した現実のすべてが、彼女の意識の中にあった。

彼女はアトランティス、妖精の国、アトランティスが沈んだ直後は英国に、13世紀のイタリア、20世紀のポーランド、そして19世紀の英国、アメリカ合衆国と 古代エジプトにいた。金星の赤い断崖の岸にいて、アルクトゥルス星の存在だった。常に今である『今』の中で、彼女が思い出したすべてを受け入れた。 彼女の形態は、ついには形態が無くなるまでに拡大した。輝きの無限の海の中 の、一点の光だった。

徐々に、彼女は彼女自身とそれ自体に引き込まれる彼女の輝きを構築し始めた。再び、それを外へ脈動させ、それはさらに強く、明るくなった。徐々にシャ チャーのホログラムに戻るまで、自分が放射する輝きの流入と流出を試してみた。そう、彼女もホログラムだった。ソースからの形態の投影であり、異なる投影がいくつあろうとも、それらはすべて同じソースからだった。

次第に、彼女の知覚はドーム状の部屋と、彼女の前に立っているハウ・タ・シャイへと戻って行った。ラホテップは彼の形態のホログラムを去り、オーバーソウルへと戻ったが、彼女は他の者たちと共に彼の存在も、彼女の中に感じた。微笑むと、ハウ・タ・シャイが微笑み返した。彼の目の中の輝きは、あらゆる創造の輝きを見せた。

ハウ・タ・シャイは足を組んで座り、シャチャーに同じように座るよう身振りで示した。彼女が座るや否や、彼らと彼らを囲むテントの間に小さな炎が現れた。シャチャーは炎の中をじっと見詰め、ハウ・タ・シャイが彼の話を始めるのを待った。

「まず、かつてハウ・タ・シャイとして知られていた、私たちの部分の死のこと­­­­­­をお前に話そう」とメディスン・マンが言った。「私が話している最中 は、目を閉じて、私が伝えるままにその話を見なさい。おまえのハートで私に耳を傾けて、私の真実を聞きなさい。物語を話すことによって教えるのが、私たちの民族の伝統であり、これから、お前とその伝統を分かち合いたいのだ」

ハウ・タ・シャイは彼のラトルを振り始め、静かに詠唱すると、テントには記憶が満ちて行った。彼が自分の右側を指すと、粗いマットの上に、今にも餓死しようとしている衰えた老人がいた。

「私が私の死を見たのは次の通りだ。私の部族民は戦いに敗れ、我々は白人のとりでの中に監禁された。我々が愛する平原や、バッファローを狩ることも、あるいは発汗の神聖なる伝統を持つことも出来なかった。我々は征服された民族だった」

ハウ・タ・シャイは自分の焦点を彼が見つめていた炎からシャチャーへと移して、彼女の目を正面から見た。

「オーバーソウルが見るようにと、お前のために選んだいくつかの現実のテーマがわかるか?」

「はい」シャチャーは答えた。「それらは移行段階にある社会、または私。そして、変化に伴う恐れ」

「そうだ。ひとつなるものである我々は、我々の集合意識をおまえに集中させたので、おまえは三次元での我々の代表者となることが出来た。おまえが再び入るであろう地球は、今にも大きく変わろうとしているところで、多次元宇宙全体に影響を及ぼすであろう。我々は、おまえが見た多くの生涯は、我々自身を、かつては失敗した者たちとして見ていた。

その記憶が我々の集合意識の中で共鳴していたのだ。おまえは霊的な覚醒を成し遂げなかったいくつかの現実に貢献して、癒した。我々のうち、自分たちの高次の自己に繋がることが出来るようになった者たちは、肉体を持った間に、自分たち自身を癒し、自分 たちの高次のバイブレイションに戻ることが出来た。私はこれから、私が肉体を持っていた間の、私自身の挫折について話そう。我々 がスピリットと融合することが出来れば、おまえは失敗でさえ、成功であると見ることが出来るのだ。

「でも、どうして私が代表者に選ばれたの?」シャチャーは尋ねた。

「アトランティスでのシャチャーというおまえの現実が、我々のオーバーソウルの三次元の制限と分離の中へと入った始まりにあたる。それはおまえが惑星 地球を囲む光のグリッドに繋がった生涯でもある。三次元に再び入る時に、このエネルギー・グリッドに再び、意識的に繋がることが求められるだろう。しかし、今は、私の物語に戻らせてくれ。物質界の制限を超越することが出来る我々は、自分たちの経験を分かち合うことによって、お前に教えることを望んでいる。

「私が言ったように、我々は征服された民族であり、私のあらゆる霊的な強さと洞察力も、我々の運命を止めることは何も出来なかった。私が成し遂げようとした、ひとつの小さな勝利があった。私は紺色の制服を来た者たちに、せめて我々が平原と、日の出と日の入りを見ることが出来る砦の外に、テントを張るのを許すようにさせたかった。

「私自身のような老人と、残された女と子供たちしかいなかった。生存していた戦士も少しはいたが、怪我をしていて、紺色の制服を来た者たちの鉄の家の中に監禁されていた。もし、我々が、たったひとつの小さな勝利を収めることが出 来たなら、ひいては、おそらく我々のスピリットをより良い日まで生かしておくことが出来たであろう。

「だが、もっと幸せな時期の私の物語を始めさせて欲しい」

ハウ・タ・シャイが、今度は彼の左側を指すと、獣の皮から起き上がって、寝ぼけ眼をこする小さな少年がいた。

19世紀アメリカ合衆国

この少年は戦士になるために生まれて来た。歩けるようになるや否や、馬に乗りたかったことを覚えていた。少年の母親が彼を見ていなかったら、馬が囲いに 入れられている所へ逃げて行って、馬たちの間を歩こうとしたものだった。意外なことにも、彼は決して怪我をしなかった。何度も、彼を見ていた大人の目を逃れて、馬のもとへ走ったものだった。彼らは少年が怪我をしないとわかると、彼にそうさせた。ひょっとしたら、少年は自分は‘二本足’ではなく、自分は馬だと思っていたのだろう。あるいは、もしかすると、ただ馬の力を愛おしんでいただけかもしれない。

誰もが薄々と感じていたように、少年は卓越した乗馬の名手となり、もっとも予想だにしてなかったことが起きるまで、誰もが間違いなく彼は勇敢な戦士になるだろうと考えていた。彼は自分の馬から落ちた。実のところ、彼は見えない力が彼を押したことを確信していた。13歳で、彼の最初のバッファロー狩りの時であった。一人前の男になったように感じていたが、そのようには振る舞っていなかった。自分は馬よりも優れていると思っていたからであった。その馬は狩猟馬だった。

このうぬぼれが、彼に困った状況を起こした。彼は馬もバッファローも尊重しておらず、馬が素早く左へ動いた時に、彼は右へ動いた。‘一人前の男’であるという振りに、あまりに捕らわれたので、彼は小さな少年のように振る舞い、彼の一番最初の教えを忘れた。彼とその馬は一体だった。そうして、彼のおごりによって、一頭の怒り狂うバッファローの、まさにその進路に落馬した。

さらに悪いことには、肩の上に落ち、右腕は彼の横腹にだらりとしたままだった。左腕で自分の槍をつかみ、スピリットが彼を馬から押したように、スピリットが彼の腕を真っ直ぐに導いて、彼の槍でそのバッファローを突いた。その 巨大な動物は、一突きでは死ななかったが、よろめいた。これが少年に、素早く立ち上がり、大きな危険にもかかわらず少年を待っていた彼の馬へと走る時間を与えた。

残っている良い方の腕で、少年は自分自身を馬の背の上によじ乗り、安全な所へと走った。他の狩人たちはこの場を目撃し、そのバッファローをこの世から解放した。その若い狩人は、力強いバファローに最初の一撃を与え、英雄だった。けれども、彼の槍を投げる方の腕が、横腹にだらりとしたままだったので、決して自分は戦士にはならないだろうと彼は悟った。

彼の腕は彼のハートよりもずっと速く癒えた。彼の腕の動きのほどんどが回復したが、槍を投げることも、弓矢を使うことも出来なかった。ようやく、努力して、彼の腕を狩りが出来る程に使うことが出来るようになったが、戦いに出かける強さがなかった。それなので、彼はふさぎ込んだ。彼の人生は終わった。彼は戦士ではなかった。男として一人前ですらなかった! どうやってこのハンディキャップと共に生きることが出来るのだろうか?

彼は役立たずだった。彼の人生はそれが始まりもしないうちに終わった。狩猟のためと思われる旅をしてさまよったが、狩猟には関心がなかった。自分の馬に乗ることを楽しいとさえ思わなかった。部族を去らなければならないだろう。彼には与える物が何もなく、そこに留まることは、彼にとっては利己的なことだった。どこへ行ったらいいのかわからなかった。ただ、去らなければならないことだけがわかっていた。

ある朝、夜明け前、彼はちょっとした物をまとめて、他の誰かが目覚める前に、テントからそっと出て行った。昇る日から別の方向へ、彼の夢から別の方向へ と、真西へと向かった。どこへ向かっているのかも、なぜだかもわからなかった。どうでもよかった。来る日も来る日も、歩いた。自分の馬を連れて来なかった。戦士は馬を必要としたが、彼にはそれを連れて行く権利がなかった。

日が、何度も昇っては、沈んだ後で、彼はこれまでに来たことのない地域へ入った。二回目の月の周期の終わりまでには、道に迷っていた。言うまでもなく、家に戻れないと言う意味で道に迷っていたのではなく、自分がどこに居るか、次に何を経験するのだろうか、まったくわからなかったという点で、道に迷っていた。恐れてはいなかった。これよりも悪いことが、彼に起こるはずもなかった。もしかしたら、過去を無くすことが出来るのならば、将来を見つけることが出来るだろう。

遠くに高い崖が見えたので、彼のヴィジョンを求めて、その頂上まで登ることにした。食べ物も、快適さも必要としな いので、その崖の下に彼の食料を埋め、登り始めた。頂上への道のりはとても険しく、砂利が落ち、つかまる物がほとんどなかった。

何度か落ちそうになった後に、自分の両腕に一人前の男の強さがあればと望みながら、最後の日の光が地平線の下へと沈んで行く時に、ようやく崖の頂上にたどり着いた。小さな窪みを見つけて座り、丸くなって、待った。夜には段々と冷え込んで来たが、それにもかかわらず、彼はほとんど気が付かなかった。ヴィジョンを受け取るまでは動かないと誓った。毎時間ごとに、次第に彼自身の中へと、深く入って行った。 夜明けまでには、深いトランス状態になっていた。

徐々に、嵐が彼の周りに集まり始めた。それは彼の魂の中で暴れる嵐をそっくりそのまま真似ているようだった。天候はますます寒くなり、風は凍てつくようになった。すぐに初雪となるだろうとわかっていた。彼が怪我をしてから、何か月も経った。平原と彼の無駄に費やした人生の痛みは、今や、彼のはるか下にあるように見えた。崖の上の高い場所からは、彼は自然の増大する力の一部分であって、段々と彼の物質的な身体の一部ではないように感じた。

風が彼の周りを吹きすさぶと、彼のスピリットがそれによって強く引っ張られているのを感じることが出来た。風のように飛んで、雷のように大声で叫び、自分の傷ついた身体の限界から、これっきり自由になることを望んだ。怒りと失意が彼のハートとマインドを満たし、肉体の土の牢獄から去ることを望んだ。

「祖父よ」彼は荒れ狂う風に向かって、叫んだ。「私を一緒に連れて行って下さい!」

彼は自然界の嵐の引っぱる力に身をまかした。そうすると、稲妻の閃光により、自分の身体から引き出された。彼は見下ろして、崖の側面にくっついている小 さな空っぽの形態を見たが、それが彼であったことをあまり覚えていなかった。 鳥のように風に乗り移った。彼のスピリットは限界を知らず、空中の乱流は彼をさらに興奮させただけだった。彼は自分がどこに居るのかも、どこへ行くのか もわからなかった。あの小さな殻に二度と戻ることがなくても、かまわなかった。

彼は今や、ホーム-家に戻っていた。風であり、それをはらむ空だった。ますます高く持ち上げられて、かつて彼が居た所と、かつて彼だった者から離れて行った。一瞬、意識を失ったようであったが、気がつくと、平原の上にいた。雪のように白い一匹のバッファローを除いて、彼はひとりだった。

「彼らは私たちを殺しに来ます!」それは言った。「彼らは私たちを殺すことによって、私たちを支配する力を得ますが、彼らを止めるために私たちが出来る ことは何もありません」

これらの言葉と共に、そのバッファローは向きを変えて、立ち去った。

続く・・・

翻訳:Nagi

 


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