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デジャヴ(既視感)~愛知ソニア

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2015年04月20日

「デジャヴ」という言葉は、日常的に使われています。
「あれ?この感じ、前にも体験した気がする」とか、
「ここは前にも来たことがあるような気がする」、
ある光景を見てそれを前にも見たことがある、
という不思議な感覚です。
デジャヴが起こった瞬間は不思議な気持ちになります。
意味を調べてみると;

既視感

既視感(きしかん)は、実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じることである。デジャヴ(デジャブ)(英語を経由した発音)などとも呼ばれる。

とありました。

デジャヴという言葉は、1917年にフランスの超心理学者エミール・ブワラックが提唱し始まったものだそうです。フランス語で「すでに見たことがある」という意味があります。

「デジャヴ」は、20世紀末から心理学や脳神経学的研究対象として注目されてきました。しかし、実験で既視感を再現することは非常に困難であるため、実験を通しての研究法は確立していません。

デジャヴとは逆に「見慣れたはずのものが未知のものに感じられる」現象は、「ジャメヴ(未視感)」と呼ばれています。意味を調べてみると;

未視感

既視感と逆に、見慣れたはずのものが未知のものに感じられることを「未視感」という。「ジャメヴ」とも呼ばれる。

とありました。

たとえば、毎日見ている同じ文字が急に見覚えのない変な形に見えてくるようなことです。これもデジャブ同様に誰にでも起きえる現象だといえます。

デジャヴは、非日常的な環境ではなく、何気ない日常の最中に起こることが多いと言われています。
人によって起こりやすい状況があるようですが、どちらかといえば切迫した場面より、何気ない日常の最中に生じるようです。

デジャヴは、6〜7割の人が経験しているそうです。デジャヴの経験は、なんと健康な人の6割にも及ぶことがわかっています。しかし、年齢を重ねるにつれ、デジャヴを感じる頻度が減ってくると言われています。とくに15~25歳の人に起こりやすいようです。

道理で最近あまり経験しなくなったのですね。

ディスカバリーの「How Stuff Works」記事(英文)によると、70%の人が「デジャヴの経験アリ」だそうです。

デジャヴを経験した時の感情についても調べました。「びっくりする」「懐かしい」「怪しい」といった感情が多かったそうです。デジャヴは懐かしさを特徴としますが、不思議な気持ちも強いようです。

さて、つい最近イギリスの新聞にデジャヴに関する記事がありました。

「8年間もデジャヴの時間の環に閉じ込められたグラウンドホッグデーの学生」
という見出しです。

ものすごく混乱して疲れるでしょうね。

科学者たちは、継続的にデジャヴを経験している23歳のイギリス人学生の異常なケースは、彼の精神的な不安が引き金となっている可能性が考えられると述べています。しかし、実際にはなにが本当の原因かよくわかっていません。

グラウンドホッグデーとは?

デジャヴのように何度も繰り返す現象を、「グラウンドホッグデー」と英語でよく言います。映画にも「グラウンドホッグデー」というコメディがありました。日本では「恋はデジャブ」というタイトルです。



「恋はデジャブ」のあらすじ

人気気象予報士フィル・コナーズは仕事仲間のリタ・ハンソンおよびラリーとともに、毎年2月2日の聖燭節に行われるグラウンドホッグデーを取材するため、田舎町であるペンシルベニア州パンクスタウニーに滞在していた。グラウンドホッグデーとはウッドチャック(グラウンドホッグ)が自分の影を見て冬眠するかどうかを観察することよって、春の到来の時期を占う伝統的な祭事であるが、フィルにとってこの田舎行事の退屈さは耐え難く、当然身も入らない。嫌々ながら一日を終えた彼は、都会への帰途、天候の急変により前日の宿に泊まることになった。

ところが翌朝、フィルが目を覚ますと、その日はまたしても2月2日のグラウンドホッグデーであった。フィルは昨日と同じ振る舞いを繰り返す人々や仕事仲間に既視感を覚えつつ、2度目の取材を終えるが、翌朝もまた同じ2月2日が繰り返される。理由も分からず時間のループに留め置かれ、天候のためパンクスタウニーの町を出ることもできないフィルは、トラブルを起こし警察に逮捕されるが、やはり翌朝も同じ宿のベッドの上で2月2日を迎える。

デジャヴはどうして起こるのでしょうか?

考えられている仮説とは、「デジャヴは、似通ったものに出会ったときに脳の記憶が起こす、極端な反応である」という研究結果があります。

ノーベル生理学・医学賞受賞者でもある利根川進氏の脳科学の研究では、海馬の歯状回(しじょうかい)という部位がエピソード的な記憶を扱っており、そこがデジャヴと関係があるのでは?という見方が最近では通説のようです。

「デジャヴとは記憶障害であり、われわれの脳がきわめて似ている二つの状況を上手く区別できなくなったときに起こる」と利根川氏は述べています。脳内組織の損傷や記憶異常が原因だという説ですが、未だに裏付けのある説はでていません。

夢やデジャヴで私たちが見ているものは何なのか?



デジャヴとパラレルワールドに関係があるという説が存在します。

今回の記事はミチオ・カク(加來道雄)博士という、近年、米国メディアに頻繁に登場する米国日系3世の物理学者の説明がありました。   動画:
https://www.youtube.com/watch?v=Ks_UHmaZcSg&feature=player_embedded
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カク博士の専門は、超弦理論とか量子力学などの難解な物理学ですが、「この世には多くの宇宙が同時に平行して存在している」というパラレルワールド理論を早くから支持した人です。

そして、カク博士は、「デジャヴは、異なる宇宙から移転してきたことと関係あるかもしれない」という興味深いことを述べています。要するに、デジャヴは「他の宇宙での体験との原子の波動のリンクと関係する」というような意味です。

パラレルワールドは、デジャヴ現象を説明することができる?

近年、より多くの科学者たちがこの現象についての研究をおこなっており、デジャヴに関して、今までになかった新しい理論のいくつかが発表されています。そして、新しい理論の多くは、デジャヴが単なる記憶異常に起因するものではないということを示唆しているのです。

私たちの存在しているこの宇宙は単一ではないという理論があります。数多くの宇宙が互いに平行して存在しているという説で、多元性の中での宇宙の存在は「パラレルワールド」と呼ばれています。

デジャヴは「異なる宇宙からの転移、あるいは(波動の)同調と関係あるかもしれない」とカク博士は述べています。

ノーベル賞学者であり、パラレルワールドを提唱した理論物理学者のスティーヴ・ワインバーグ博士の説を、カク博士は支持しています。私たちの存在しているこの宇宙には同時に無数の宇宙が平行して存在しているという理論です。

カク博士はこれを日常にたとえて以下のように説明しています。

「駅からあなたの家に帰るまでに、あなたは非常に数多くの違った種類の、違った周波数の電波に満ち溢れた中を歩いています。その数は無数ともいえるもので、本来ならそこから意図的に何かを選ぶことなどできない。でも、たとえば、あなたが車でラジオをつけると、その中のひとつのラジオ局から音楽が流れる。

そのラジオの電波は他の電波と干渉していないにも関わらず、しかし、他の無数の電場も同じ場所に存在しています。電波の持つエネルギーにもそれほどの差はないのです。選ばれたラジオ局は、ただひとつだけ(あなたが選んで)同調したものです。

同様に、私たちの宇宙も、私たちの一つの身体と一致するように調整されている可能性があるということです。特定の宇宙に対応するように、その宇宙の振動(波動)の中にある原子から私たちの身体は成り立っているのです。」

パラレルワールドは、それぞれの宇宙は同じ振動数で振動していないのですが、ひとつの宇宙と他の宇宙が「同調するとき」に、宇宙と宇宙の間で転移が発生すると理論的には考えられているということです。

もちろん、デジャヴがパラレルワールドと関係しているかどうか実際のところはわかりませんが、カク博士は、「パラレルワールドの中で他の宇宙と同時に振動しているとき」の状態のひとつとして説明することはできるかもしれないと述べています。

デジャヴをスピリチュアルな視点から考えると、過去世や未来世に関係しているかもしれない

そう考えると、「正夢」もデジャヴの一種かもしれません。もっと広い意味では、たとえば、今まで一度も訪ねたことのない世界のどこかの遺跡を訪ねた時に、強烈に懐かしい感覚がしたりする、初めて出会った人なのにずっと以前から知っていたような親しみを感じたりする、知らない場所なのに勝手がわかる、などといったようなことも、一種のデジャヴかもしれません。




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Posted by 愛知 ソニア at 17:11 │不思議な話

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