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“DIY(Do It Yourself=自分の ことは自分でやろう)”~アイスランド経済の復活

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<script type="text/javascript" language="JavaScript"></script> アイスランド経済の復活は“DIY”精神にあった
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=303183
アイスランドは金融危機で事実上のデフォルトとなり、それを乗り越えるために海外投資家への借金を踏み倒すことが国民投票により決定、さらに今は政府紙幣 制度の導入を進めているという。小さい国ながら新しい試みを次々に実現しているアイスランド人の中には、“DIY(Do It Yourself=自分の ことは自分でやろう)”精神があるという。

DIY精神は自己責任論の部分もあり、一長一短があるが新しいことを始めるときには有効になる。


以下、金融バブル崩壊後のアイスランドが短期間で奇跡の復活を果たした理由  DIY文化リンクより引用

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アイスランド社会はなぜ、DIY(自分のことは自分でやろう)の文化なのだろうか。
 「そんなの当たり前だよ」午前3時の太陽を眺めながら、ス ポーツバーで知り合った赤ら顔のオヤジがいった。「アイスランドの人口はたった32万人しかいないんだ。12月になれば太陽は昼の12時に昇って午後3時 に沈む。年が明ければ1日じゅうずっと夜だ。この国の制度は、それでもみんながやっていけるように、最小限で動くようにできてるんだよ。そんなところに、 夏には大挙して観光客がやってくる。手厚いサービスなんてできるわけないから、できることは自分でやってもらうしかないのさ」
 レイキャビクでも、レストランの多くはビュッフェ形式だ。ウエイターのサーブする店もあるが、そこは限られた高級店で、銀座や六本木で食事をするのと同 じくらいの値段がする。金融バブル崩壊で通貨アイスランドクローナが暴落した後でこの値段だから、07年まではその3倍はした。スモークサーモンと子羊の グリルを食べて、コーヒーを飲んだだけで1人2万円という異常な料金だ。

(中略)

DIYは、復活にも貢献
 アイスランドというDIY国家が面目躍如なのは、実はバブルが崩壊してからだ。3大銀行がGDPをはるかに超える負債を抱えて国有化されると、その債務をどのように処理するかが問題になった。
 アイスランド政府は当初、銀行を破綻処理して債務を帳消しにすることを検討したが、預金者の多くは高金利に魅かれたイギリスやオランダの個人投資家たち で、両国政府は、アイスランド政府が元本返済の責任を放棄するなら国交を断絶すると通告した。アイスランド国民は、このままだと未来永劫、借金を返すため だけに税金を納めつづけなければならなくなり、国外への移住希望者が殺到した。まさに国家存亡の危機だ。
破綻した銀行の跡にウォールペインティング (Photo:©Alt Invest Com)
 ところがその後、数年のうちにアイスランド経済は奇跡の復活を遂げることになる。その理由は、2度の国民投票によって、ファンドや年金基金、金融機関や 事業法人など“プロ”の大口債権者からの借金を踏み倒したことだ。こんな離れ業が可能になったのは、ギリシアのようにユーロ圏に入っておらず、スペインや イタリアよりもはるかに経済規模が小さいため、ヨーロッパを襲ったユーロ危機のなかではとるに足らない話だと扱われたからだろう。そのうえ通貨クローナの 価値が対ドルでほぼ半分になったことから、輸出産業が息を吹き返した。
 アイスランドは11年8月に国際通貨基金(IMF)の支援プログラムから脱し、12年2月には国債の信用格付が投資適格のBBB-に戻った。恒常的な財政赤字に苦しむ南欧諸国とちがって、DIYの国アイスランドには過剰な福祉制度がないからだ。

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