2013年7月19日
さあ!今日から新しい生活をする…と想像してみます。
スタートの条件は、生活に必要なお金の心配が一切ないことです。今まで働いて収入を得ていましたが、今日からは生活に必要なものを得るためお金のやり取りがなくなり、カードリーダーが内蔵された1枚のカードだけで処理することになります。買い物も病院も移動も生活の一切すべてはこのカードで記録されます。
朝起きて、昨日の続きの生活しか連想できないのが普通ですが、働きに行く必要がありません。会社に遅れないように何時に起きなければいけないということもなく、白紙状態の生活がはじまります。
この場所は、アジアのタクラマカン砂漠の新しいコミュニティとします。私は日本で最も興味のあった「砂漠のコミュニティ」を選択し、これからの生活を体験するため昨日この地につきました。
コミュニティの概要を説明します。2015年からこの地区で5000万坪のオアシス開発が始まり、地下から膨大な水を汲みとり巨大な農業工場を建設しました。2018年工場は作物の、計画的収穫がはじまっていて米・麦・野菜・果樹など食料のほとんどは十分に確保できています。
周辺は緑と水の公園オアシスのようで道路やマンションなどの構築物は見当たりませんが、ところどころに芸術的な大きなモニュメントが建っています。
中心にコミュニティセンターがあり人々の生活に必要な世界の情報がすべて用意され、市民の互選による評議会がオープンな運営を行っています。
日本ですでに住まいを選んでいましたが、この地域の公共施設や住居部分はすべて地下にあります。地上は地球の自然環境を回復させる綿密な計画にもとづいてデザインされています。この地域特有の各生産工場もみな地下にあります。
エネルギーは無限エネルギーで、ノートパソコンぐらいの大きさのBOXで住宅10軒のエネルギーを永久に賄うことができます。電気ではありません。
個人の住まいは平均100坪の建物と200坪の庭園があります。地下ですが光・空気・土など地上と同じ環境になっています。
住まいでもセンターとコミュニケーションをとれますが移動することにしました。
移動には自動の車でまもなく着きました。20メートル以上の緑と水の空間が続き、COMROOM内部は、瞬時に必要な情報が得られました。
食事は24時間いつでも自由にでき、ヒーリング施設などもデザイン・機能もはじめて経験する空間です。
ここで得た情報の概要をお話しします。
まず、生活に必要なものがすべて無料(今までの価値観)で運営できる仕組みについてですが、人類が今までたとえば1000年の間に蓄積した金銀財宝を裏付けにしてファンドが形成されているという説明だと何となく理解できそうですが、それはそういう説明が必要だった時期に用意されたもので、今は一人の人間が生まれたときに持っている価値を今の時代に合わせて決めていて、人一人は50億円と評価していると仮定した場合、年収1000万円の人が50年働くと合計5億円ですから約10倍の収入が働かなくて生まれたときに付与されている…という感じです。
そのほか奉仕活動は別で100の価値のある奉仕活動をすると200の価値のものが付与されることになるわけです。
働かないで、それでは経済が成り立たないと考えるのが今までの世界ですが、そこがだんだん明らかになってくると、いったいこれまで何をしていたんだろうと唖然とすることになります。つまりそんな心配はない世界がとっくに可能だったという事実がだんだん明らかになります。
一人50億円の価値については、これから人類の生活様式が急速に変化すると、欲望で求めていた物質的価値観の世界観は一変します。住宅・電化製品・車・レジャーなどなど押し付けられていた価値観の世界がなくなるわけですから、その変換ために一時的にカードで目安を定める時期をもうけている、という理解です。
そういう意味ではこのプロジェクトも一時的なもので、すべての人類が古い価値観をぬぐい捨てるためのわかりやすいプロジェクト、意識改革を推進するプロジェクトです。
50億円の価値のプログラムは、自分で自由に選択できます。これは今までのようにどのコースを選ぶ、たとえば教育費にいくら、医療費にいくら、食費にいくら、といった選択をすることではありません。
人間が自然環境で豊かな情操を養いながら本来の生活をする。新鮮な野菜や木の実を食して、綿や麻の衣服をまとい、自然と調和した宇宙的な人生観に目覚めたとき、本当に必要なもの、天が人類のために与えたものはごくわずかで済みます。
欲望を捨てきるまで、そこに至るまで人類はどれぐらいの年月を要するでしょうか。この期間人類が開拓しようとしているのは「進化する意識」です。すべての人がこの課題をテーマにすることを理解できるようになれば、縁に従って相互にその環境を創り出します。その相互扶助の本質と愛ある行動は、物質的価値では計れません。でも、ある時期、ある部分は物質的価値を基準にして相互扶助を評価し、奉仕すれば奉仕するほど見返りが多くなる仕組みが行われます。
そして、短い期間にその意識が広まり、医療や教育に変わる偉大なヒーリング、地球環境を回復するあらゆるプロジェクトが本格的に開始され、人類は奉仕の世界に入ります。その頃50億円は個人の奉仕の基金となってその価値は何十倍にも膨れ、より大きな奉仕のプロジェクトに取り組むことになってゆくことになります。
センターでさまざまな情報を得て、次に農業工場へ行くことにしました。